栃木市美術館「ミュシャ展」と飲食店がコラボ 市内8店、チェコ料理や作品モチーフの菓子など提供

コラボメニューを紹介するチラシ

 【栃木】市美術館は開催中の企画展「アルフォンス・ミュシャ 魂と装飾の芸術」に合わせ、市内の飲食店8店が特別メニューを提供する「ミュシャ×フードコラボ」を実施している。同館と市内の飲食店がコラボレーションする初の企画で、ミュシャの作品をモチーフに独自に考案した商品や、出身地チェコの家庭料理などを提供している。6月9日まで。

 企画展のPRと美術館周辺の散策を楽しんでもらおうと企画し、市内飲食店に協力を呼びかけた。

 コラボした飲食店は室町の「イグレック食堂」や境町の「パティスリーブケ」など8店。チェコの家庭料理として親しまれる鶏肉のクリーム煮や、作品に描かれる髪飾りに見立てた焼き菓子、ミュシャの作品「ショコラ・イデアル」から着想を得たというチョコレートドリンクなど各店が工夫を凝らしたメニューがある。

 フードコラボのチラシを持って特別メニューを注文し、企画展を観覧すると、ミュシャ作品のイラストが入ったコースターがもらえる。担当した同館の形井杏奈(かたいあんな)学芸員は「市内を周遊しながら楽しんでもらいたい」と話している。

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