宇都宮市役所内「わく・わくショップU」が15周年 障害者製品販売、売上額2倍超に 昼時のパンや野菜も人気

15周年を迎える「わく・わくショップU」

 【宇都宮】市本庁舎1階にある障害者支援施設などの製品販売所「わく・わくショップU」は今月、15周年を迎える。開設時に11施設だった参加施設は現在57施設を数え、昨年度の売上額は初年度の約2.4倍に当たる約1820万円に上った。運営を担う市障害者福祉会連合会の南木孝昭(なんもくたかあき)事務局長は「市役所にあることで多くの方に利用してもらえる。障害者が心を込めて作った商品を通し、障害者の可能性を感じてもらえたら」と話した。17日には、15周年記念のセレモニーと特別販売会を実施する。

 同ショップは、障害者の就労訓練の機会創出や工賃の向上などを目的に、2009年5月にオープンした。初年度の売上額は約764万円。その後、参加施設が増えるとともに売上額も増加。13年度約1463万円、18年度約1560万円と、販売実績を積み上げてきた。

 現在、約17平方メートルの店舗に障害者が制作したアクセサリーや雑貨などを販売。昼時には複数の施設が交代で出店し、パンや菓子、野菜などの特設販売を行っている。

 パンを買い求めた上田原町の女性(56)は「時々利用している。購入することで障害者を支援できるのはうれしい」と話す。市障がい福祉課の担当者は「特設販売は特に人気で、販売開始後すぐに売り切れてしまう施設もあるほど。市民の利用も定着しているのでは」と分析する。

 17日午前10時から、15周年セレモニーと特別販売会を開く。販売会には22施設が参加し、雑貨や弁当、パン、野菜などを販売する。商品がなくなり次第終了する。(問)同課028.632.2229。

15周年を迎える「わく・わくショップU」
15周年を迎える「わく・わくショップU」

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