地震で甚大な被害を受けた七尾市和倉温泉で、復旧に携わる業者らの宿泊を受け入れる旅館・ホテルが増えている。15日現在で旅館協同組合加盟の21軒のうち10軒が実施。料理が提供できず、温泉に入れない施設がほとんどだが、できる範囲のおもてなしで作業員の疲れを癒やしている。
ボイラーや配管の修繕を終えた「花ごよみ」は一般向け予約も再開。他の9施設でも作業員が損傷が少ない客室に宿泊している。「宝仙閣」「おくだや」などには源泉が届いており、温泉に入れる。
温泉や水道の復旧にめどが立たない宿泊施設でも業者の受け入れが進み、「大観荘」では77部屋のうち25部屋を提供している。女将の大井マ璃幸(まりこ)さんは「復旧業者を受け入れ、今できる限りのおもてなしを続けたい」と話した。