「残る3枠を8人が争う」前回王者イタリア代表のEURO2024登録メンバー26人を伊紙が予想「スパレッティの選考はほぼ終わっている」

2024年6月14日から7月14日にかけてドイツで行なわれるEURO2024まで1か月を切った。このタイミングで伊紙『Gazzetta dello Sport』は、イタリア代表の登録メンバー26人を予想した。「登録26選手のうち、すでに23人は決まっているだろう。スパレッティの選考はほぼ終わっている。残る3枠を8人が争う展開だ」と伝えた同紙は、ポジションごとにメンバーを記した(※が当落線上の選手)。

■GK(3枠)
ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリSG)
グリエルモ・ヴィカーリオ(トッテナム)
※アレックス・メレト(ナポリ)
※マルコ・カルネセッキ(アタランタ)

「ドンナルンマが文句なしの1番手。リーグ・アンの最優秀GKに選ばれたばかりで、EUROでもアッズーリのゴールを守る。2番手はプレミア1年目でセンセーショナルな存在となったヴィカーリオだ。3番手は激動のシーズンを送ったナポリで調子を落としたメレト、コッパ・イタリアとヨーロッパリーグの決勝に進んだアタランタの守護神カルネセッキが争う」

■DF(11枠)
マッテオ・ダルミアン(インテル)
ジョルジョ・スカルビーニ(アタランタ)
フランチェスコ・アチェルビ(インテル)
アレッサンドロ・ブオンジョルノ(トリノ)
リッカルド・カラフィオーリ(ボローニャ)
ジャンルカ・マンチーニ(ローマ)
ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)
ラウル・ベッラノーバ(トリノ)
アンドレア・カンビアーゾ(ユベントス)
フェデリコ・ディマルコ(インテル)
アレッサンドロ・バストーニ(インテル)

「この11人で実質的に完成だ。注目は今シーズンに台頭した21歳のカラフィオーリ。Uー21代表の兼ね合いもあってA代表の出場歴はないが、ボローニャでのパフォーマンスはあまりにも印象的だった。DFはインテル勢を筆頭に経験は豊富だ。23年は4バック(4ー3ー3)がメインだったが、24年3月の米国遠征では3バック+2WB(3ー4ー2ー1)を試している」
■MF(7枠)
ジョルジーニョ(アーセナル)
ブライアン・クリスタンテ(ローマ)
ニコロ・バレッラ(インテル)
マヌエル・ロカテッリ(ユベントス)
ダビデ・フラッテージ(インテル)
ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)
※ステファン・エル・シャーラウィ(ローマ)
※ジャコモ・ボナベントゥーラ(フィオレンティーナ)
※マイケル・フォロルンショ(ヴェローナ)

「ジョルジーニョ、クリスタンテ、バレッラ、ロカテッリ、フラッテージは不動で、残る1枚の切符をエル・シャーラウィとボナベントゥーラ、さらに少し後方にいるフォロルンショが争奪する展開だ」

■FW(5枠)
ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ)
マテオ・レテギ(ジェノア)
ジャコモ・ラスパドーリ(ナポリ)
フェデリコ・キエーザ(ユベントス)
※マッティア・ザッカーニ(ラツィオ)
※マッテオ・ポリターノ(ナポリ)
※リッカルド・オルソリーニ(ボローニャ)

「3月の代表戦に招集されなかったスカマッカが、公式戦40試合・17得点とアタランタで結果を出し、チーロ・インモービレ(ラツィオ)やロレンツォ・ルッカ(ウディネーゼ)をごぼう抜き。序列を一気に向上させた。ニコロ・ザニオーロ(アストン・ビラ)は5月12日のリバプール戦で左足中足骨を微小骨折したため、EUROには出場できないだろう」

イタリア代表のルチャーノ・スパレッティ監督は、「メンバー選考の70~80パーセントは完了しているが、代表に参加したいと意欲を示す選手のために、残りを空けている」と語った。

イタリア代表は6月4日にトルコ、9日にボスニアヘルツェゴビナと国内で親善試合を行なってドイツに乗り込む。グループBに組み込まれたEURO2024は、グループステージでアルバニア(15日)、スペイン(20日)、クロアチア(24日)と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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