都内で一人暮らしをするなら家賃はどのくらいかかる?

都内ワンルームの平均家賃

2024年3月に全国賃貸管理ビジネス協会が調査した「全国平均家賃」によれば、1部屋の全国平均家賃は5万100円となっています。それに対して、東京都の1部屋の平均家賃は7万490円で、全国平均より1.5倍も高い結果です。他の大都市圏と比べてみても東京都は非常に高い家賃となっています。

図表1

※全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」を基に筆者作成

また、総務省統計局による「平成30年 住宅・土地統計調査」を確認すると、1畳あたりの家賃・間代が大都市三大都市圏別で見ても、関東大都市圏(東京)が5128円、中京大都市圏(名古屋)が2824円、近畿大都市圏(大阪)が3227円という結果でした。関東大都市圏がほかの大都市圏に比べ、かなり高めになっています。

東京23区の家賃相場

東京の23区のワンルーム・1K・1DKのマンション・アパート・一戸建ての家賃相場を高い順に見ていきましょう。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する「LIFULL HOME’S」によると、東京23区のなかで最も家賃相場が高いのは千代田区で、13万8800円です(2024年5月10日時点)。また、最も家賃相場が低い葛飾区でも、7万300円と全国平均よりも高くなっています。

図表2

2024年5月10日時点
※LIFULL HOME’S「東京都の家賃相場情報」を基に筆者作成

また、株式会社NEXER(東京都豊島区)が運営する「おうちパレット」による調査「東京23区住みやすい街ランキング」(調査日:2021年6月30日~7月16日、調査対象:東京23区住まいの男女294人)では、「現在、どこに住んでいますか?」という質問に対し、世田谷区・大田区が同率1位でした。トータル満足度としてはどちらもさほど高い結果ではありませんが、家賃が10万円以下という点が共通しています。

一人暮らしの住居費と水道・光熱費の平均

現在一人暮らしをしている方や、今後する予定がある方は、一人暮らしの平均家賃がどれくらいなのか気になるのではないでしょうか。総務省統計局が発表している「家計調査年報(家計収支編)2022年」によると、単身世帯の住居費の月平均額は2万3322円で、水道・光熱費の月平均額は1万3098円で、合わせて3万6420円となっています。

東京23区の家賃相場と比較すると、最も安い葛飾区でも平均よりおよそ3倍も高いことが分かりました。

都内の家賃は非常に高い

都内の家賃は全国の一人暮らしの平均家賃の1.9倍で、他の大都市圏のなかでも極めて高くなっています。特に皇居があり、日本の政治・行政・司法の中心地である千代田区では、家賃相場が月13万円を超えている状況です。

このように東京は土地の価格が高いため、物価も高い傾向にあります。どうしても東京23区に住みたい場合は、各区の家賃相場をしっかりと確認し、条件に当てはまっている物件を選ぶようにしましょう。

出典

全国賃貸管理ビジネス協会 全国家賃動向
総務省統計局 平成30年住宅統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要
株式会社LIFULL LIFULL HOME’S 東京都の家賃相場情報
株式会社NEXER おうちパレット東京都民に聞いた!東京23区住みやすい街ランキング 【2021年版】
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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