東和銀行の融資金詐欺 計3300万円を詐取か、群馬県警が男2人逮捕

 東和銀行が融資金をだまし取られた事件で、群馬県警捜査2課と高崎北署は15日、詐欺の疑いで、東京都足立区、建設作業員の男(59)を再逮捕し、埼玉県小川町、会社員の男(32)を逮捕した。指南役とみられる建設作業員の男は別の男2人と組んだ詐欺罪で公判中で、逮捕は9回目。会社員の男との間では、今回を含む4回の融資で計3300万円を詐取したとみられる。

 両容疑者の逮捕容疑は共謀し、2019年4月上旬ごろ、高崎市内で会社員の男を建築業の個人事業主と偽ったうその融資申込書類などを同行員に提出。500万円の融資金を申請し、同年5月24日に手数料を除いた476万2082円をだまし取った疑い。

 県警によると、両容疑者は容疑を認めている。会社員の男は、建設作業員の男が経営していた会社の元従業員だった。会社員の男は「金融機関から借り入れしたいと(建設作業員の男に)相談し、犯行方法を提案された」と供述しているという。

 会社員の男が受け取った融資金のほぼ全額が、建設作業員の男が管理する口座に移された。自身の会社の資金に充当したとみられる。

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