IS:SUEはどんなグループに? 初ステージのKCONで示した強さだけではない“異種”な存在感

6月19日にデビューを控える4人組ガールズグループ・IS:SUEが、5月10日から3日間にわたって行われた『KCON JAPAN 2024』にて初パフォーマンスを披露。その“異種”な存在感に注目が集まっている。

IS:SUEは、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(以下、『日プ女子』)のファイナリストのRIN(会田凛)、NANO(釼持菜乃)、YUUKI(田中優希)、RINO(坂口梨乃)の4名によるグループ。

IS:SUEというグループ名には「常に注目や話題性(ISSUE)を持って人々を魅了する、魅力的で“異種”な存在」という意味が込められている。事前に公開されていたコンセプトトレーラーからは、4人が放つ内に秘めた意志の強さと、それをあくまでクールに表現するのではないかと期待させるスタイリッシュな姿が映し出された。

そのような少ない情報だけでも、かなりの話題になっていたIS:SUEの初ステージとあり、『KCON JAPAN 2024』への出演直後にはSNSでトレンド入りするほど。そんな彼女たちのステージでの魅力を改めて語りたい。

これまで、なにかアクションが起きるたびに話題になってきた彼女たちだが、このグループになってからステージに立ったのは、『KCON JAPAN 2024』が初めて。

すでに公開されているコンセプトトレーラーや、ジャケット写真、そして4人のオーディション中の活躍ぶりから「おそらくクールな曲でのデビューなのではないか」と予想されていた通りの圧巻のステージを見せた。

サビ部分で4人が横一列に並び、斜め上に手を挙げ、ポージングを決めるような振り付け、目まぐるしくフォーメーションを変える様は圧巻。4人という少人数だからこそ、全員が揃って同じ振り付けで踊るパートなどは、本当に息を合わせないと悪目立ちしてしまう。しかし、そんな心配は杞憂であった。それぞれがダンス、そして歌唱を得意とする彼女たちだからこその見応えがある強い圧、存在感を感じさせてくれたのだ。

また、曲中の歌詞では「新たなISSUEへ」など新たな決意で邁進していくことを誓った様子が窺える。しかしその決心が大げさにならないのは、本気でデビューを目指し、各バトルで多くの人々を魅了してきた彼女たちゆえだろう。

正直なところ、ステージを見るまでは「強さ全開、正真正銘のガールズクラッシュ系のグループか」と予想を立てていたが、ただ単に“強い”だけではないのが彼女たちの魅力。個性あふれる衣装の中には、それぞれのキャラクターにあったかわいらしさも伴っており、ダンスの振り付けに関してもただ単に“強い”のではない。強さと華麗さの緩急をつけ、1曲の中で彼女たちができる表現の幅を広く見せてくれていた気がした。

オーディションで経験した悔しさをバネに、より一層強くなった彼女たちは我々をいったいどんな世界へと誘ってくれるのか。より一層期待が高まった『KCON JAPAN 2024』での初パフォーマンスだった。

(文=於ありさ)

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