再送-EU、ジョージアに「スパイ法案」撤回要請 「加盟閉ざされる」

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Andrew Gray Felix Light

[ブリュッセル/トビリシ/パリ 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)は15日、旧ソ連構成国ジョージアの議会が採択した「外国の代理人(スパイ)」法案について、EU加盟への道が閉ざされるとして撤回を呼びかけた。

ジョージア議会は前日、外国から資金提供を受けている団体を規制する同法案を賛成多数で採択。ズラビシビリ大統領は拒否権を発動する意向を示しているが、議会で再度投票が実施されれば拒否権が覆される可能性がある。

EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表と欧州委員会は声明で「この法案の採択は、ジョージアのEU加盟への道の進展に悪影響を及ぼす」とし、ジョージア当局にこの法律の撤回を呼びかける」とした。

北大西洋条約機構(NATO)報道官も、同法案はジョージアにとって間違った方向への一歩で、EUとNATOから一段と遠のくと警告。フランスのセジュルネ外相もこの日の仏議会公聴会で「ロシアの影響を明らかに受けている同法案を採択することで、ジョージアはEU加盟手続きを危険にさらしている」と述べた。

EUは昨年12月、ジョージアに加盟候補国としての地位を与えている。

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