[ニューヨーク 15日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。4月の消費者物価指数(CPI)上昇率が鈍化し、第2・四半期にインフレが再び低下傾向にあることを示唆したことで、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ9月に利下げに踏み切るとの期待が高まった。
また、4月の小売売上高が予想外に横ばいとなったことも、FRBによる利下げ開始が近づいているという楽観的な見方の追い風となった。
主要通貨に対するドル指数は0.66%安の104.35。一時、104.30と1カ月ぶりの安値に沈んだ。
ドル/円は0.96%安の154.94円。
ステート・ストリート(ボストン)のマクロストラテジスト、マービン・ロー氏は、米ドルの下落により政府・日銀による為替介入は控えられる可能性が高いとしながらも、「投機筋は再びドル高方向に持っていこうとするだろう」と述べた。
ユーロは0.52%高の1.0877ドル。ポンド/ドルは0.69%高の1.2675ドル。
オーストラリアドルは0.97%高の0.6687米ドル。メキシコペソは0.81%高の1ドル=16.6971ペソとなった。
ドルはノルウェークローネに対して1.3%安の1ドル=10.6729クローネ。一時、4月10日以来の安値となる1ドル=10.6671クローネを付けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6.12%高の6万5397ドルとなった。
ドル/円 NY終値 154.87/154.89
始値 155.74
高値 155.80
安値 154.70
ユーロ/ドル NY終値 1.0882/1.0886
始値 1.0823
高値 1.0885
安値 1.0823