日本で深刻な「孤独死」問題、中国ネット「死ぬ時はみんな一人」「中国も同じことが…」

日本で高齢者の「孤独死」が年間6万8000件に上るとの推計が、中国でも大きな話題になっている。

日本で高齢者の「孤独死」が年間6万8000件に上るとの推計が、中国でも大きな話題になっている。

警察庁のまとめによると、今年1~3月期に自宅で亡くなった一人暮らしの人(自殺も含む)は計2万1716人(暫定値)だった。このうち、65歳以上の高齢者は1万7034人で全体の8割を占めた。この状況が続いた場合、年間で約6万8000人の高齢者が孤独死すると推計されている。

中国メディアの海外網は日本の報道を引用し、「高齢化が進み、単身者が増えている日本では『孤独死』がたびたび話題になっている。日本政府はこうしたデータを把握した上で、対策を講じる方針だ」と報じた。

また、ある中国人記者は「日本ではヤマト運輸が24時間電球のオン・オフを確認できない場合に担当者を派遣する見守りサービスを提供している。中国では室内カメラが普及しているが、日本ではプライバシーの問題から設置している家庭は少ない」と解説した。

中国のネットユーザーからは孤独死について、「伴侶が先に死んだらみんな孤独死になるじゃないか。子どもに毎日そばにいてほしいとは思わないだろう?」「にぎやかな中で死にたいの?」「みんなにみとられたとしても、結局死ぬ時は一人だよ」「一人暮らしが増えているのだから孤独死が増えるのも自然な流れ。私もひっそりと逝きたい」「結局最後はみんな死ぬんだ。孤独かどうかは重要なのか?」といった意見が多く出ている一方、「早期に異変を感知できれば助かったかもしれないということだろう」というコメントも見られた。

また、「日本人の家庭という観念は多くが子どもが成人するまでを指す。成人してからは付き合いが大きく減るんだ」という声や「(同様に少子高齢化が進む)中国も同じような状況が起きてくるだろうな」との声、「倒れたら異常を検知して通報してくれるスマートウオッチを活用すればいい」いった声も見られた。

なお、中国メディアの頭条新聞が行っている「あなたは『孤独死』が怖いですか?」とのネットアンケートには1661人が回答しており、「怖くない。死と向き合える」が1039人、「家族に付き添ってもらいたい」が398人、「怖い。死に関する話題と向き合いたくない」が224人となっている。(翻訳・編集/北田)

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