桜田ひよりが明かす「感覚が合う」同業者と小6で好きになった洋楽アーティスト

桜田ひより 撮影/冨田望

子役より活動し、21歳ながらすでに15年を超える芸能活動歴を持つ桜田ひより。ドラマに続いて映画公開された主演作『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』や、山田洋次監督作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』、ちび太を演じた映画『おそ松さん』など、さまざまな作品に出演してきたが、2022年のドラマ『silent』への出演で、さらに人気を増した。『silent』のメイン演出を手掛けた風間太樹監督と再びタッグを組んだ音楽青春映画『バジーノイズ』が公開の桜田さんがTHE CHANGEを語る。

「音楽って私の一部なんです。日常生活で聴かない日はないですし、本当に身近にあるもの。音楽のない世界は考えられないですね」

しみじみ語る桜田さん。公開中の出演最新作『バジーノイズ』は、音楽青春映画であり、桜田さん演じる潮は、JO1の川西拓実さん演じる清澄の音楽に惹かれ、そのすばらしさをみんなにも知らせようとする。

――本編で特にお気に入りのシーンを教えてください。

「2つあります。潮と清澄が海辺で一緒に、DTM(※パソコンを利用して楽曲制作をおこなうことの総称)で音楽を作っているシーンと、あとはこれも海なんですが、座って曲をかける清澄の前で、潮が踊るようにはしゃいでいるシーン。ここがものすごく好きです。観ていると切ないんだけど、どこか温かくて心地よい時間が流れていて、全く波の違う2人が、その2つのシーンではひとつの線になっているような印象を受けました。心と心が通じ合っているシーンだなと思って、個人的にすごく好きです」

――桜田さん自身にとって音楽はどんな存在ですか?

「私の一部というか、日常生活で聴かない日はないですし、本当に身近にあるものです。ルーティンとして、移動のときにはいつも音楽を聴いているのですが、音楽があるのとないのとでは時間の過ごし方だけじゃなくて、自分のコンディションが変わってきます。心の安定として音楽を聴くことが多いです。お気に入りのプレイリストがあって、たとえば恋愛映画をやるとなったらラブソングを多く聴いたり、元気な女の子をやるときはポップな曲を聴いたり。役によって変わることもあります」

好きなアーティスト、プライベートで仲の良い俳優

――どたなか好きなアーティストを教えてください。

「最初に好きになったアーティストは、ワン・ダイレクションさんです。小学校6年生くらいのときかな。それまでずっとJ-POPを聴いていたので結構衝撃でした。友達におススメされて、パフォーマンスも含めてすごくハマりました。そこから洋楽も聴くようになって、ほかのグループやアーティストさんも聴くようになりました。サブリナ・カーペンターさんの曲もすごく好きです」

――ワン・ダイレクションさんは、初めお友達におススメされたとのことですが、子役時代から活躍されている桜田さんが、同業者の方で特に仲良しの方はいますか?

「普段から仲良くさせていただいているのは吉川愛ちゃんです(『純愛ディソナンス』『真夏のシンデレラ』)。仕事場で会って仲良くなったわけではなくて、プライベートで仲良しになったこともあって、自分にとってとても大切な存在ですし、愛ちゃんが頑張っていると自分も頑張ろうって思います」

――普段から一緒に遊びに。

「はい。ショッピングしたりご飯を食べたり。そのときそのときにあったくだらない話とか、一緒に面白い動画を見て笑い合ったりとか。同業者というより、感覚の合う本当にいい友達なんです」

普段特別に仕事の話をするわけではないようだが、それでも互いに気持ちの分かる友達がいるのは、きっと心強いことだろう。

桜田ひより(さくらだ・ひより)
2002年12月19日生まれ、千葉県出身。子役からスタートし、14年の『明日、ママがいない』で注目を集める。18年からは雑誌「Seventeen」の専属モデルとしても活躍し、23年3月に卒業した。近年はドラマ『silent』で高い評価を得る。23年は主演ドラマ『沼る。港区女子高生』『あたりのキッチン』、『家政夫のミタゾノ』のヒロインなどで好演。主な映画出演作に『祈りの幕が下りる時』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『おそ松さん』『交換ウソ日記』など。アニメ映画『雄獅少年/ライオン少年』で声優に初挑戦。第47回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。

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