水原被告の裁判巡り…法廷が謝罪「残念な間違い」 メディアが入れず抗議文

出廷した水原一平被告【写真:ロイター】

法廷にメディアは一切入れず、別室で音声のみ傍聴する形に

ドジャース・大谷翔平投手の元通訳で、銀行詐欺などの罪に問われた水原一平被告の罪状認否の法廷にメディアが立ち入れなかったことについて、裁判所が15日(日本時間16日)に謝罪した。14日(同15日)に米ロサンゼルスの連邦地裁で裁判が行われるも、メディアは法廷には入れず、別室で音声のみ傍聴するという対応となり、記者団が抗議文を送っていた。

今回の裁判では、一般人の傍聴も禁じられた。南カリフォルニアで法律問題のレポーターとして活動するメーガン・カニフさんは、裁判所が発表した文章をX(旧ツイッター)に投稿。「『裁判長の任に最近就いた連邦地方裁判所の判事ドリー・ジーは、昨日のイッペイ・ミズハラの罪状認否においてジャーナリストの立ち入りを禁じた件について発言した。『残念な間違い』と語っている」と綴った。

連邦地裁は声明で「誤った伝達が発生した」と説明。「これは判事の意向でも、我々裁判所の方針でもありませんでした。その上、このような締め出しは、刑事訴訟に国民がアクセスすることを保証するという司法の透明性が確立された原則に反するものです。メディア関係者たちはオーディオを聞くことができた一方で、我々の法廷に一般の方々がアクセスできる重要性を、裁判所は理解しています」と発表した。

水原被告は法廷で、形式上無罪を主張。集まった報道陣の質問には無言を貫いていた。(Full-Count編集部)

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