「生成AI」は期待が不安上回る JIPDECが意識調査

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日本情報経済社会推進協会(JIPDEC、東京都港区)は、国内の18歳~70代の男女1449人に、普及が加速する生成AI(人工知能)の利用実態などについて聞いた「デジタル社会における消費者意識調査2024」を実施。「生成AIへの“期待”は“不安”を上回るものの、誤情報の拡散や自分への影響に不安感がある」などとする調査結果をこのほど公表した。調査は24年2月26~28日にインターネットで実施。

プライベートでの生成AI利用について、「知っているが利用したことがない」人は64.2%で、「よく利用している(2.6%)」「利用したことがある(15.6%)」を合わせると18%程度が利用していた。18歳~20代の男性では、利用率が40%を超え、他年代と比べると20ポイント以上高かったという。

生成AIに対するイメージを聞いたところ、「わからない」が最多だったが、それ以外だとネガティブな言葉よりもポジティブなイメージを持つ言葉が選ばれ、「よく利用している」人の約半数は「役に立つ・使える」と回答した。一方で「なんとなく怖い」と回答した人の割合は「よく利用している人」が5.1%だったのに対し、「知っているが利用したことがない」人は27.8%だった。

生成AIを使った企業のサービスに対する期待度は、全体的に「期待」が「不安」を上回り「よく利用している」、「利用したことがある」人は特に高かった。ただ、「誤った(不確かな、偏った、うその)情報が自分に提供されること」、「誤った情報が世の中に拡散されること」に対しては、4割以上が不安を感じていることも分かった。

JIPDECは、誤情報への不安に関して「企業に対して行っている調査でも、ハルシネーション(生成AIが出力した偽情報を信じて使用する)への懸念が示されており、今後の課題と捉えることができる」としている。

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