米、今秋に中国製「つながる車」規制案 商務長官「安保リスク大」

David Shepardson

[ワシントン 15日 ロイター] - レモンド米商務長官は15日、中国から輸入される「コネクテッドカー(つながる車)」に関する規制案を今秋に公表する予定だと明らかにした。

バイデン政権は2月に中国製のつながる車が国家安全保障上のリスクをもたらしていないかどうかの調査を開始。レモンド氏は先週、禁輸や輸入制限などの措置を講じる可能性があると述べていた。

米上院歳出委員会の小委員会の公聴会で「国家安全保障上のリスクはかなり大きい。非常に重大な問題であるため行動を起こすことを決めた」と説明した。

コネクテッドカーに搭載された何千ものセンサーや半導体は、車両が中国製なら中国製ソフトウエアによって制御されており、「車の行き先や運転パターン、車内の会話を把握している。米国人に関する多くのデータが丸々北京で回収される」とした。

米議会が利用禁止につながる法案を可決した中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の脅威と「それほど違わない」との見方を示した。

また、中国の自動車メーカーがメキシコでの車両組み立てを計画しているという報告を商務省として注視しているとし、バイデン政権が今週発表した中国製電気自動車(EV)への追加関税を回避できないよう図りたいと語った。

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