『ブルーモーメント』第4話あらすじ完全版
SDM気象班チーフ・晴原柑九朗(山下智久)の助手・雲田彩(出口夏希)は、車いす生活になってしまった姉・真紀(石井杏奈)との3年前のつらい記憶を思い出し、次第に表情が歪んでいく…。
そんな彩のもとに、晴原の上司・上野香澄(平岩紙)からメールで週刊誌の記事が送られてくる。「身勝手な正義」という園部灯(本田翼)に関する内容だった。
SDM本部では、彩と、消防班チーフ・園部優吾(水上恒司)、医療班チーフ・汐見早霧(夏帆)がその記事について話していた。
5年前、関東南部豪雨の際、灯の指示が原因で多くの命が失われたという内容で、SDMを考案したのが灯であることも記載されている。
晴原は気にしていない様子だったが、特命担当大臣・園部肇一(舘ひろし)は、SDMの存在意義をさらに広める必要があるとして、“SDM独自の防災活動”を始めるよう指示を出した。
防災活動で訪れたのは彩の地元!そこには車いすの姉が
SDMは市から要請があり、半年前に台風の被災があった地域の子どもたちに向けた防災教育の依頼を受けることに。しかし、その地域は彩の地元だった。
そして防災活動当日、真紀が市役所の市民生活課担当者として現れる。
ハルカンに扮した晴原たちが防災の授業を進めるなか、子どもたちの1人である根岸航平が晴原へ、二重に見える虹“ダブルレインボー”の予測が可能かを尋ねる。しかしそれを隣で聞いていた航平の幼馴染・迫田実花は怒って出て行ってしまった。
どうしてダブルレインボーを見たいのか航平に尋ねると、実花はダブルレインボーを一緒に見る約束をしていたおじいちゃんが半年前の台風で亡くなってしまったこと、そして来週には実花が引っ越してしまうので、みんなで一緒に見たいと思って尋ねたのだった。
みんなの優しさが苦しい実花に対し、寄り添う真紀。そこに彩もやってきた。実花は、おじいちゃんが買ってくれたぬいぐるみを彩に預かってもらい、消防実習訓練を受けるためにその場を離れる。
そして、真紀は健常者ではなくなってしまった自分を気にして、やりたいことに正直でない彩へ強く当たってしまうのだった。
善意が空回りする彩は落ち込んでしまう
消防実習訓練が進むなか、彩は取れかけのリボンやほつれがあったぬいぐるみを直して実花に渡すが、それを見た実花は被災当時の状況がフラッシュバックし過呼吸を起こしてしまう。
彩に対して、SDMのドライバー兼料理人の丸山ひかる(仁村紗和)は「はっきり言って、空回ってる」と言い放ち、晴原も「周りに迷惑をかけるのは自明の理だ」と追い打ちをかける。
その頃、議員会館では灯の記事について議員たちが話し合っており、総務大臣・立花藍(真矢ミキ)がその内容を園部へ問い詰めていた。SDMの正式運用は見送りとなり、試験運用を続けることに。
次の日、彩は昨日の一件で食欲もなく、元気がなかった。指揮車両では晴原が解析をしており、彩はモヤモヤとしている気持ちをぶつける。
晴原は不愛想ながら「そばでエールを送り続けてくれる人がいる。こんなに心強いことはない。自分が正しいと思う道を貫けるかどうかだ」と彩に伝え、それを聞いた彩は立ち直ることができた。
2人の様子を車両の外で聞いていた優吾、早霧、ひかる、そして情報班チーフ・山形広暉(岡部大)だった。
航平が竜巻に巻き込まれる?
そんななか、緊急事案が発生。
台風の進路が大きく変わったことにより、晴原たちのいる地域にも危険が迫っていた。そしてミニスーパーセルの竜巻発生の可能性が。避難指示を早急に出すように要請し、SDMは行動を開始する。
晴原は解析をするため手が離せず、3年前につむじ風の被災にあった彩が地元テレビ局の緊急中継で避難指示を伝えることを志願した。
彩はカメラの前で、3年前に目の前で起きたつむじ風の経験を話す。そんな彩を見守る真紀は「頑張れ」と自然と言葉が漏れ、彩は必死に当時の自分と向き合い、避難指示を伝えた。そして、その思いはテレビの前の視聴者にも届く。
その頃、市のイベントスペースでは航平の姿が見当たらずにいた。竜巻が予測されているエリアで避難誘導をしていた優吾は、そこで航平の姿を見かける。その情報を聞いた実花は意識を失ってしまった…。
実花が目を覚ますと、航平の姿がそこにあった。実花のおばあちゃんに何かあったらまた実花が悲しむと思い、おばあちゃんの住む家に向かっていたとのことだった。
灯を最後に見た人物とは…!?
台風の危機が去り、晴原は最後の授業としてダブルレインボーを見に行くことを提案する。
移動した先には大きなダブルレインボーが広がっていた。真紀は晴原たちに「妹のことよろしくお願いします。きっとみなさんの力になれると私は信じています。うちの妹、最強なんで!」と伝え、涙があふれる彩だった。
後日、晴原に声をかけてくる男がいた。その男は SDM警察班統括責任者に任命された沢渡満(橋本じゅん)。彼はSDMに対してある思いを抱えていた。
そして晴原に「おそらく園部灯さんの最後の姿を見たのは、私ですよ」と告げる。