処理水6回目放出17日開始 東京電力、6月4日までに7800トン

 東京電力は15日、福島第1原発から処理水放出を17日に開始すると発表した。本年度2回目の放出で、通算で6回目となる。6月4日までに約7800トンを放出する。

 東電によると、放出予定の処理水に含まれる放射性物質を分析した結果、国や東電が定めた基準を満たしていることを確認した。トリチウム濃度は1リットル当たり17万ベクレルで、基準値の1リットル当たり100万ベクレルを下回った。東電は本年度、7回に分けて計約5万4600トンの処理水の放出を計画している。トリチウムの総量は約14兆ベクレルと見込んでいる。

 処理水の放出は昨年8月24日に開始。これまで計約3万9千トンの処理水を放出し、周辺の海水に含まれるトリチウム濃度に異常はなかった。

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