チラシ投かん中に置き配など窃盗20回 岐阜地裁初公判、男は起訴内容認める

岐阜地裁

 チラシのポスティング中に他人の荷物を物色-。玄関前に「置き配」された荷物を盗んだとして窃盗罪などで起訴された男の初公判が15日、岐阜地裁(田中香里裁判官)であり、冒頭陳述で置き配を狙った犯行の手口や経緯が明らかになった。

 起訴状などによると、男は岐阜市の無職の被告(35)。23年10月、盗み目的で岐阜市のアパートの玄関前に置かれていた、衣類の入った宅配物を持ち去ったとされる。被告は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、被告が勤務先の飲食店のチラシを郵便ポストに入れる際、郵便受けに入っていた宅配物を持ち去る行為を始めたと指摘。証拠調べでは「20回は盗んだ」とする被告の供述調書が読み上げられた。

 公判では、別の住居侵入と窃盗事件についても問われており、検察側は複数の事件で追起訴する方針を明らかにした。

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