宇城市は、NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクトから貸与された漫画約3万冊の一部を閲覧できる「ミニマンガ図書館」を、小川町の小川支所内など4カ所にオープンした。
NPOの橋本博代表理事(75)によると、約18万冊を収蔵していた熊本市の倉庫が消防施設の不備で使えなくなったため、山都町や八代市など5カ所に2万~6万冊ずつ分散。それぞれ閲覧環境を整備し、「マンガ県熊本」構想の一環としてネットワーク化する。
宇城市は3月に貸与された3万冊を旧松合小に保管。うち約千冊を4月下旬から、小川支所内のeスポーツ施設「うきのば」と松橋町の松橋西防災拠点センター、三角町の旧三角簡易裁判所「法の館」、豊野町の市立図書館豊野分館に配置した。
学習スペースのある防災拠点センターでは中高生向け、「法の館」は法律や歴史ものなど、施設の特色に応じたジャンルを閲覧できる。市長政策課は「マンガをきっかけに各施設の魅力も知ってもらい、利用増につなげたい」としている。
無料だが、貸し出しはしない。閲覧は各施設の開館時間による。(清島理紗)