スマートフォン向けゲームアプリの開発などを手がけるカヤックボンド(東京)は、熊本県内の学生を対象にゲーム制作を通して事業開発の考え方を学ぶイベントを始めた。実践的な体験の場を提供し、起業や新事業創出のきっかけにする。
制作するのは、簡単な操作で誰でも楽しめる「ハイパーカジュアルゲーム」。人気になれば世界中で遊ばれ、多くのユーザーを獲得できる可能性があるという。
12日、熊本市西区のビジネス支援施設クロスポイントであった「ゲーム企画塾」には8人が参加。人気作の開発経験を持つomen(オーメン、西原村)の中嶋春貴社長が講師を務め、開発の流れや考え方を説明し「遊ぶ人がどのように操作するか想像しながら制作してほしい」と呼びかけた。
熊本高専熊本キャンパス3年の男子生徒は「楽しいゲームを作りたい。どんな要素を入れようかワクワクしている」と話した。
今後、学生たちはゲーム内容のほか、交流サイト(SNS)に掲載する広告などを作成。実際にゲームをダウンロードできるようにして顧客の反応を探る。クロスポイントで6月1日、発表会がある。(田代智也)