<ガーデニング豆知識>一年草・多年草・宿根草の違いって知っていますか?
来月はいよいよ6月。季節が徐々に夏へと変わっていくシーズンになりました。そろそろ夏ガーデンの準備を始めていきましょう。
もともと夏は、暑さが影響して植物が育ちにくい季節。暑さ対策をおこなって、暑さに強い植物を選べば、夏のガーデンでも美しい花々を楽しむことができます。
そこで今回は初心者も育てやすい、オシャレな夏の一年草について参考価格ともに紹介します。さっそくみていきましょう。
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夏ガーデンの注意点は?
近年の温暖化の影響からか、真夏に元気に開花する植物は少なくなっています。
日当たりを好む植物であっても、遮るもののない夏の日向は植物にとって過酷なので、植物の様子を見ながら、場合によっては直射日光の当たらない場所などに移動しましょう。
地面が温まることによる蒸れ、地面からの照り返しによる鉢の温度上昇なども生育に影響します。できるだけ地面が高温にならないような対策も必要です。
朝の水やりは毎日おこない、気温が上がらないうちに与えるようにします。必要があれば、夕方の水やりもおこないましょう。
初心者も育てやすい「オシャレな夏の一年草」
ケイトウ
ケイトウは、フサフサとした質感の花房に、ロウソクや鶏のトサカのような形の花を咲かせる一年草。レッドやイエローの鮮やかな花が花壇でもひときわ目立つ、ユニークな植物です。耐暑性が高く、夏の暑さにも負けずに開花します。
※参考価格:200~600円前後(3号ポット苗)
マリーゴールド
明るい花色が夏ガーデンにぴったりのマリーゴールド。華やかな花は寄せ植えにもおすすめです。近年は愛らしいアプリコットカラーの品種も登場し、さまざまな花と合わせやすくなっています。
※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)
センニチコウ
センニチコウは、パープルやホワイトの丸い苞が可愛らしい一年草です。草丈が高いので、切り花やドライフラワーにして楽しむのもおすすめです。注目のピンクのセンニチコウは、優しげな雰囲気で大人可愛いガーデンにもぴったりです。
※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)
ジニア
秋まで開花するジニアは、カラフルな花色が楽しめる一年草です。花の形は一重咲き、八重咲きがあり、とくに八重咲きは豪華な印象です。鉢植えや花壇に植えるなら矮性種がおすすめ。グランドカバーとして植えてみるのもよいでしょう。
※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
夏ガーデンの主役候補にしたい「彩り鮮やかな一年草」
メランポジウム
小さなヒマワリにように、イエローの小花が株いっぱいに咲くメランポジウム。夏らしい花が次々に咲くので、夏ガーデンの彩りにもおすすめです。暑さに強いので、初心者も育てやすいでしょう。
※参考価格:150~400円前後(3号ポット苗)
トレニア
トレニアは爽やかな花がオシャレな一年草です。花色は定番のホワイト、パープル、ピンクの複色が楽しめる品種のほか、淡いパープルやピンクなど単色の品種があります。盛夏はやや日陰になるようなところで育てましょう。
※参考価格:400~600円前後(3~3.5号ポット苗)
ニチニチソウ
ホワイトやピンクの花を旺盛に咲かせるニチニチソウ。丈夫で育てやすい一年草で、苗をひとつ植えただけでも、大きく生長します。ホワイトの花が咲く品種を選ぶと、夏らしい濃い緑葉との爽やかなコントラストが楽しめます。
※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
インパチェンス
インパチェンスは、明るい日陰でも育てることができる一年草です。一重咲きや八重咲きがあり、とくに八重咲きはバラのような花が楽しめます。真夏は直射日光は避けて、涼しい場所で管理するのがおすすめです。
※参考価格:100~700円前後(3号ポット苗)
まとめにかえて
今回は初心者も育てやすい、オシャレな夏の一年草について紹介しました。植物が元気に育てる環境を整えて、夏ガーデンも楽しんでくださいね。
【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。