榊原地区巡り歴史学ぶ 津観光ガイドネットが研修会 三重

【山の神について参加者に説明する増田さん(手前左端)=津市榊原町で】

 【津】三重県津市内13のガイド団体で作る市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会の現地研修会が15日、同市榊原町であった。6団体の25人が、同町の真宗高田派善福寺や高さ約150メートルの金比羅山を巡り、地域の歴史を学んだ。

 各団体が相互に学ぶ機会として10年以上前から年3回持ち回りで実施。本年度初回は榊原温泉ふるさと案内人の会(池田光一会長)が案内した。

 一行は善福寺で天正13年に描かれたと裏書きにある阿弥陀如来の掛け軸を見学。金比羅山では参道入口の「山の神」について会員の増田晋作さん(86)から「山の神は山を守る神様で集落ごとにある。榊原では1月7日に『善の綱』と呼ぶしめ縄を張りカギ(状の枝)で引っ張って切る」と説明を受けた後、頂上まで上って金比羅宮に手を合わせた。

 「河芸『江』の会」会員の丹羽清美さん(65)は「参道もお宮も地元の方が守っていると感じた。他地域を学べて有意義な機会になった」と話した。

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