貸し切りバス抜き打ち監査 伊勢神宮内宮前で三重運輸支局 6台中1台に違反

【法令に定められた事項が順守されているか確認する職員ら=伊勢市で】

 【伊勢】中部運輸局三重運輸支局は15日、伊勢市の伊勢神宮内宮前のバス駐車場で、貸し切りバスを対象とした抜き打ちの街頭監査を実施した。

 街頭監査は、静岡県の県道ふじあざみラインで令和4年10月にあった貸し切りバス横転事故を踏まえ、旅客自動車の運輸規則が改正され、4月から施行されたのを受け、全国の観光地などで今月から実施されている。

 この日は、同支局と中部運輸局の職員8人が、駐車場に停車中の貸し切りバスを対象に調査。各事業所で運転手の点呼時に動画が撮影されているかや、運行指示書の記載確認、ドライブレコーダーの設置確認など、運転手に尋ねながら、法令に定められた事項が守られているか確認した。調査した6台のうち、1台に違反があった。

 二輪昭宏支局長は「コロナが5類に移行し、観光需要が高まり、貸し切りバスの需要も増えている。運転手が不足する中、無理な運行計画などがないか確認したい」と話した。

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