6月20日に配信されるMOBA「Honor of Kings」のオンラインブリーフィングをレポート!ローンチ時には初心者や新規ユーザーのサポートに注力

Level Infiniteは、「『Honor of Kings』オンラインブリーフィング」をメディア向けに開催した。

2015年から中国で配信されている「Honor of Kings」は、2億人以上の登録ユーザーと1億人以上のプレイヤーが日々チームバトルを楽しむモバイルMOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)だ。神話や伝説に由来する能力を持つレジェンダリーヒーローのラインナップの中から好みのヒーローを選択し、王道の5対5MOBAマッチを楽しめる。

オンラインブリーフィングでは、本作のグローバルリリースを前に、開発を手掛けるTiMi Studio GroupよりDean Huang氏(メインデザイナー)、Henry Li氏(ローカライザー・シナリオライター・パートナーシップの責任者)、Syndra Feng氏(eスポーツセンターのサブリーダー)から作品に関する説明はもちろん、今後の展開についても伺うことができた。

「Honor of Kings」の持つビジョンは、ほとんどのMOBAゲームがPC端末でしかプレイできなかった中、誰もがモバイル端末でMOBAの楽しさを体験できるようにすることだったという。

その中で直面した最大の課題が、どのようにMOBAジャンルを移植し、いかにゲームの楽しさを最大限引き出せるかということ。結果的には、ジョイスティックの触感を精査することで、MOBAのゲーム体験をモバイル端末でも再現することができたと語った。

「Honor of Kings」が多くのプレイヤーに楽しんでもらえている理由の一つとして、“プレイヤー第一主義”が挙げられた。プレイヤーのニーズを最優先に考えているようで、その例もいくつか紹介された。

まず、全てのプレイヤーがゲームの楽しさを体験できるように、グラフィックやフレームレートのレベルを落とさず、初回のゲームのダウンロードサイズを大幅に縮小。これにより、ハイエンドの端末を持っている人はもちろん、容量に制限のあるプレイヤーでもゲームをスムーズにプレイできるようになっている。

同時に事前登録イベントでは、全ヒーローを無料で入手可能となっており、誰でもすぐにゲームを楽しめるよう設計されている。

本作の大きな魅力の一つである“ヒーロー”は、オリジナルはもちろん、世界中のユーザーに愛されるようなIPキャラも登場する。ヒーローの高品質なデザインに加えて、作り込まれた背景ストーリーは、多くのプレイヤーが「Honor of Kings」の世界に引き込まれるポイントになるだろう。

作品自体には105人のヒーローが存在しているが、グローバルリリース時には85人のヒーローが実装。残りのヒーローは、以降のアップデートで随時追加される。

なお、ヒーロー間には相性も存在し、勝敗を左右する重要なシステムとなる。ヒーロー自体のバランスにおいても、いかに公平性を保つかを重要な要素として考えており、eスポーツプレイヤーやプレイヤーからのフィードバック、対戦データに基づき、定期的な調整を実施しているようだ。

また、Pay to Winになるような要素は一切なし。“勝利はプレイヤーのスキルと専門知識から成る”という規律はMOBAゲームにおいて必須だと考えていると語っていた。

その他のシステム面では、王道の5対5でのマッチに加えて、3対3、1対1、訓練所や実戦シミュレーションセッションも用意。MOBA経験者はもちろんだが、初心者や新規ユーザーをサポートすることが、「Honor of Kings」ローンチでの重要な一歩として考えられているようだ。

ゲーム内のローカライゼーションにも注力されており、すべてのテキストを多言語化。各国・各地域で展開するにあたり、プレイヤーがどこにいても最高峰のゲーム体験を提供できるように努めていくとコメント。ちなみに現時点では、日本語音声吹き替えは非対応となっているが、後々のアップデートを期待しておいてほしいとのことだった。

ミュージシャンやIP、ブランドなどとのコラボレーションも実施されてきた「Honor of Kings」。これまではミュージシャンでいうと久石譲氏、IPではSNK、聖闘士星矢、ハローキティとのコラボが例に挙げられた。これらのコラボは、日本版では未定となっているものの、リリース初期での日本IPコラボを予定しているとの話が。こちらの詳細は、近日中に発表するとのことだったので、続報に期待したい。

そして今後のスケジュールとして、事前登録が本日5月16日より開始、ローンチ日が6月20日であることが発表された。リリース時にはラテンアメリカの文化に基づいた新ヒーローも登場するとのことなので、こちらも楽しみにしたい。

また、eスポーツ活動にも積極的に取り組み、その中でも2026年に愛知・名古屋で開催予定の「第20回アジア競技大会」に力を入れていることも明かされた。

今回発表された事前登録はもちろん、ゲームの詳細などは別記事でも詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。

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