「幸せを届けたい」 ハート形のビワ初出荷 長崎・茂木の農家「笑味GARDEN」

初収穫したハート形のビワ=長崎市、笑味GARDEN

 長崎市茂木町で100年以上続くビワ農家「笑味GARDEN」が育てるハート形のビワが14日、初出荷を迎えた。通常なら成長段階で「異型」として処分されるものだが、「ビワで幸せを届けたい」と試行錯誤し栽培してきた。
 品種は県産ビワ「なつたより」。大玉で食味が良いのが特長という。坂本雄二代表(54)によると、ハート形の収穫率は1%未満。2021年の収穫期に初めて見つけ、3年でどれがハート形に成長するか、ある程度見分けられるようになった。
 糖度13以上を出荷するのが同社のこだわり。今年2月、「ハートのびわ」として商標登録した。同社ホームページなどからオンラインで購入できる。
 日差しが照り付ける中、手作業で一つずつ収穫。坂本代表は「全国一の生産量を誇る茂木で収穫されたハート形のビワは、祝い事などで喜ばれるはず」と話した。

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