国重要文化財の灯台のガラス7枚に「クモの巣状のひび」何者かに傷つけられたか 警察が文化財保護法違反容疑で捜査

国の重要文化財に指定されている北九州市門司区の「部埼(へさき)灯台」のガラス7枚に、クモの巣状のひびが入っているのが見つかりました。警察は何者かが故意に傷つけた可能性もあるとみて捜査しています。

7枚のガラスにひび 九州最古の国重要文化財の灯台

若松康志記者「関門海峡を望む部埼灯台です。上を見てみますとガラスにヒビがはいっているのが確認できます」

門司海上保安部によりますと、4月14日、北九州市門司区にある部埼灯台で海上保安部の職員が灯台の上部にあるガラスが割れているのを見つけました。灯台に設置されている三角形のガラス24枚のうち7枚に、クモの巣状のひびが入っていて、付近には複数の石が落ちていたということです。

部埼灯台は高さ10メートルの石造りの灯台で、「日本の灯台の父」とされるイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計し、1872年(明治5年)に初めて点灯。九州で最も古い現役の灯台で2020年に国の重要文化財に指定されています。

これまで灯台のガラスが強風など自然現象の影響で割れた事例はなく、警察は何者かが故意につけた可能性もあるとみて文化財保護法違反の疑いで捜査しています。

© RKB毎日放送株式会社