なんて「奈良っぽさ」満載なんだ……! 誰もがそう思ってしまう写真が話題です。
著書『今昔奈良物語集 』にて作家デビューしたあをにまる( @aonimaru_games )さんが5月3日、X(旧Twitter)に投稿した写真に8.2万件以上の「いいね」が集まりました。
プロに「奈良っぽい写真」を頼んだら……
あをにまるさんは「プロのカメラマンに、『奈良っぽい写真を撮って下さい』と頼んで撮って下さったのがこちらの1枚」と1枚の写真を投稿。
公開された写真は、東大寺を背景に、若草山で撮影されたものです。
新緑がきれいな若草山で、大仏マスクを被って大仏ポーズを披露しているあをにまるさんと、カメラ目線がバッチリな鹿が写っています。
この写真に対して、あをにまるさんは、「構図、背景、タイミング、全てが完璧すぎる。やっぱプロってすげーわ」とコメントしました。
BuzzFeed Japanは投稿者・あをにまるさんにお話を聞きました。
――プロに「奈良っぽい写真」を撮影してもらったとのことですが、この写真の撮影日時と投稿の経緯について教えてください。
「撮影した日時は、2024年4月23日午後2時ごろです」
「この写真を投稿した経緯は、私が使用するためのプロフィール写真の撮影を友人経由でプロのカメラマンである茶本 さんに依頼し、出来上がった写真が素晴らしいクオリティで感動したため、Xに投稿いたしました」
――撮影した際に工夫したことや、苦労したことなどはありますか?
「鹿のカメラ目線をもらうために、カメラマンの茶本さんと、一緒にいたもうひとりの友人が鹿せんべいを用意して気を引いたり、色々と頑張ってくれました(笑)」
「また、若草山の地面にはよく見ると細か~い鹿のウ〇チがいっぱい転がっているのですが、そのあたりも茶本さんが巧みにピントをぼかして、わからないようにしてくれていますね(笑)」
――この写真を個人アカウントのアイコンにしたとのポストを拝見しました。あをにまるさんのこの写真のお気に入りポイント等ありましたら教えてください。
「なんといっても鹿のつぶらな目と可愛らしい表情でしょうか」
「『奈良らしい写真』というオーダーを僕の想像以上に完璧に汲み取って下さった茶本さんには感謝しかありません」
「ちなみに僕の手のポーズも、東大寺の大仏様と同じ印相になっております。右手の施無畏印(せむいいん)という印相は『恐れることは無いですよ』という意味を表わしており、 左手の与願印(よがんいん)は『あなたの願いを叶えますよ』という意味を表しているそうです。そのため意味的には、鹿におせんべいをあげる時のポーズにもピッタリですね(笑)」
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具体的な撮影場所は、若草山の山麓北ゲートを少し登ったあたりだとのこと。同じ場所で同じような写真を撮ってみたいものですね!
あをにまるさんは2021年に小説投稿WEBサイト「カクヨム」に投稿した『ファンキー竹取物語』が、はてなインターネット文学賞大賞を受賞。現在は執筆業以外にも、フリーゲーム『ファイ奈良ファンタジー』 の制作したり、ならどっとFM「ひるなら784」のラジオパーソナリティを務めています。
ネット上での反響は?
「これ合成じゃないのか!?」
「すべてが奈良でわかりやすい!」
「ポーズが低姿勢なのも奈良県民っぽいわ」
などのコメントが寄せられています。
また、撮影に苦労したという鹿にも、
「鹿がカメラ目線なのがいいですね」
「鹿がプロすぎるw」
「鹿のモデルとしてのプロ意識の高さ(笑)」
との声が集まりました。
(サムネ:Getty Images)