後ろにいるはずの人が消えた――!?
サバゲー趣味の延長で生まれたという「光学迷彩シールド」を実際に使っている動画が、「すごw」「忍者だ!」などと、約4万4000件のいいねが寄せられるほど話題になっています。
話題になっているのは、サバゲー(サバイバルゲーム)が趣味というXユーザー・りょぶ(@ra_svg )さんの投稿。持ち主の姿が見えなくなる加工を施した、手作りの「光学迷彩シールド」の動画をXで披露しました。
中でも「理想的なロケーション」で撮影したという映像では、光学迷彩シールドを手にしたりょぶさんの姿はほとんど見えません。屈伸運動をするたびに足や頭部が見え隠れする様子は一見の価値あり……!
ホントに消えてる……!
想像以上に光学迷彩シールドが機能している光景に、Xでは「忍者だ!!!」「すごww こんなになるんですか!?w」などと驚きの声が。
また「持ち主さんの体格がいいせいで隠れきれてないへっぽこ忍者みたいになってるのちょっとかわいいw」「このレベルで消えていると目視だと気づきにくそう」といった反応も見られました。
りょぶさんの他の投稿
サバゲーのスタイルを追求した先に
それにしても、一体どういう仕組みでこんなにスケスケに……? 編集部は制作者であるりょぶさんにお話をうかがいました。
――なぜ光学迷彩シールドを作ろうと?
もともと趣味としてサバイバルゲームをやっており、その中でも「隠れて相手を倒す」というスタイルを好んでいるため、迷彩柄をいろいろと試したり、いわゆるギリースーツを自作したりするなどして、面白い隠れ方が出来ないかと試行錯誤していました。
そんな中ででんじろう先生のYouTubeチャンネル「ハピエネ!」で光学迷彩が紹介されているのを見て興味を持ちました。
その後同じ原理のものが商品として販売されていることも知ったのですが、なかなかに高額だったので購入する気にはなれませんでした。
そんな折に海外のYouTubeチャンネルで自作している人の動画を見つけて、材料をそろえて若干簡略化すれば同じような物を作れそうだと思ったので、その動画を参考に制作してみました。
――制作にかかったコストと時間はどれくらいでしたか。制作にあたり、苦労した点などはありましたか?
制作コストはトータルで1万5000円ほどだったと思います。シールドはサバイバルゲームなどに使用される安価な物を中古で購入しました。
実は試作程度の感覚で雑に作った物だったので、さほど苦労もなく、作業も3時間ほどでした。
――どういう仕組みで消えたように見えるのでしょうか?
レンチキュラーレンズという、かまぼこ状のレンズが大量に連なったシートを透明なシールドに貼り付けています。このレンズの連なりを縦方向にした状態で光を通すと、光は横方向に拡散します。
このため、投稿した動画で言えば縦方向の像(自分の身体)はレンズ越しだと拡散してぼやけ、横方向の像(背景の溝)は拡散した像が重なり変化していないように見えます。これによって、身体が消えたように見えるという仕組みです。
ちなみに実戦での使用感について聞いてみたところ「現時点では内緒とさせてください」とのこと。しかし、取材後に実際にサバイバルゲームのフィールドで試験的に導入したという報告があがっており、「実は割とネタにできそうな結果にはなった」と、木製の壁を背後にたたずむ姿を披露しています。パッと見ただけだと気づけなさそうだ……!