折りたたみ電動バイク「ICOMA タタメルバイク」先行受注開始

細部がブラッシュアップされた量産版タタメルバイク

折りたたみ電動バイク「ICOMA タタメルバイク」が、ついに先行受注販売の予約受付を開始した。

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トランスフォーマーの変型オモチャの設計者が開発した楽しく便利な電動バイク。昨年5月に限定数の先行オーダーメイド販売を行い、そこから得たフィードバックを元に使い勝手や安全性などの改良を進めてきたものだ。

今回お台場のイベントで狭いスペースながらデモ走行も行われた。

◆単なるゲタではない、所有したくなる喜びと楽しさ

量産段階に入ったタタメルバイクは、試作段階では3Dプリンタで作っていたフロントホイールのカバーが金属製になるなど、全体的に「オモチャっぽさ」が減じて高級感が増した。設計者でもある生駒社長は「モノとして持つ所有する喜びや楽しさを提供したい」「(現在流行している)電動キックボードなどに飽き足らない人のための、単なるゲタではない乗り物として」タタメルバイクを楽しんで貰いたいと語った。

量産版タタメルバイク
量産版タタメルバイク

変形課程も以前よりも滑らかになり安定感・安心感が増して、そういう点でも「所有する喜び」は増している印象だ。

試作版のときより変型はスムーズだ

タタメルバイクの生産工場は、国内と海外の双方に候補があり、現在決定の最終段階にあるという。また、安全性や品質を保つために、どこまでを外部工場に委託し、どこからを自社内で仕上げるかも考え抜きたいという。

タタメルバイクは、ユーザーの好みに合わせて外装のパネルをカスタム選択できる点も特徴だ。左右のパネルは様々なデザインやカラーから選べるほか、ノーマルパネルを選んで自分でステッカーを貼ったり、イラストを描いたりすることも可能だとしている。今後、イラストレーターや素材メーカーとのコラボレーションも予定されており、さらなるカスタマイズの幅が広がる見込みだ。

カスタム外装パネルの例
カスタム外装パネルの例
カスタム外装パネルの説明

生駒社長は、タタメルバイクは、ホンダ・モトコンポのオーナー文化をリスペクトし参考にもしているという。外装パネルのカスタマイズについてもそれが活きているのかもしれない。

ICOMAは、ベンチャー企業ならではのフレキシブルさを強みとして、今後もモビリティの便利さや楽しさを提供していくことを目標としている。今回のタタメルバイクは原付電動バイクだが、よりカジュアルな層に向けて、数年後に免許不要の特定小型原付を開発・販売する構想も語った。こちらも楽しみだ。

◆東京・お台場「SusHi Tech Tokyo 2024」で試乗可能

タタメルバイク販売想定価格は税込みで49万8000円(送料別途)。ただし、原材料費の高騰や為替の状況により価格が変更される可能性がある、としている。出荷は2024年10月頃から順次開始される予定だ。

「SusHi Tech Tokyo 2024」で試乗も可能だ

ICOMAは「SusHi Tech Tokyo 2024」に参加し、最新デザインパターンの展示や試乗体験を実施する。このイベントは、東京都が持続可能な都市を実現するための高い技術力を国内外に発信する国際イベントで、東京・お台場エリアで行われる。タタメルバイクは、お台場シンボルプロムナード公園での「miraiサーキット」(5月18日、5月19日)で予約試乗が可能で、東京ビッグサイトでの「グローバルスタートアッププログラム」(5月15日、5月16日)でも展示される。

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