観測史上最長の黒潮大蛇行 三陸沖の海面水温最大で7℃高く(2024年5月5日~5月11日 海洋まとめ)

黒潮大蛇行が始まって6年10か月目となり、過去最長期間になっています。
海洋まとめ 2024年5月5日~5月11日です。

■気圧配置と波
5日、高気圧が日本の東から本州を覆った。
高気圧縁辺の南風が卓越する東シナ海や日本の南で波高3m。
6~7日、前線を伴った低気圧が日本海から北海道を通過。
6日夜~7日は日本海北部を中心に波高4~5mとしけた。
8日、前線が日本の東へ抜け、大陸から高気圧が張り出す。
日本海域ははじめしけたが、夜には波がおさまった。
9~10日、本州付近は高気圧の圏内。
9日は関東の東で波高2~3mと高まったが、10日は穏やかに推移した。
11日、前線を伴った低気圧が大陸を東進。
低気圧に向かう南西風が強まり、夜は日本海域で広く波高2~3m。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は平年並みか平年よりやや高い海域が拡大した。
東シナ海~南西諸島は、平年並みの海域が拡大。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する潮岬沖で平年よりやや低い状態が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年よりかなり高い海域が続き、最大で7℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖も平年よりかなり高く、最大で6℃高かった。
オホーツク海や千島近海では平年並みの海域が続いた。

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