日本海側中心に天気急変のおそれ 落雷・突風・降ひょうに注意を

 寒気の影響で、きょう(木)午後は西日本で、東・北日本はあす17日(金)にかけて、大気の非常に不安定な状態が続く見込み。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要となる。各地で風も強まり、西日本の日本海側は午後も気温が上がらない見通し。北陸や北日本で気温が高くなる所でも、夕方以降は急に風が冷たくなるため注意が必要だ。

■変わりやすい空模様

 日本海に寒気に伴う雲の渦巻きがあり、周辺部の本州付近に雨雲がライン状にのびている。雨雲は所々にすき間があるため、雨が降った後はいったん晴れる場合もあるが、また次の雨雲が近づくなど天気が変わりやすくなっている。

 雷雲にまで発達しやすい気象条件のため、本州付近は今夜遅くにかけて、急な雨や落雷、突風、降ひょうに注意が必要だ。なお、北陸はあす(金)朝まで、北日本はあす(金)日中も天気急変のおそれがある。

 この時間、西日本を中心に西寄りの風が強まっているが、北陸や北日本でも次第に風が強まりそうだ。特に、東北の日本海側の海上は、今夜遅く~あす(金)朝にかけて西寄りの暴風が吹き、あす(金)はしける見込み。暴風に警戒すると共に、高波に注意・警戒が必要となる。

■週末は暑い

 あす(金)は西・東日本で朝から晴れる所が多く、北陸も日中は晴れ間が戻る見込み。最高気温は太平洋側を中心に25℃を超え、山陰でも冷えた状態は解消しそうだ。一方、北日本はきょう(木)より気温が下がり、昼間でも風が冷たい見通し。18日(土)は沖縄で雨が降るが、西~北日本は晴れて気温が上がりそうだ。

 19日(日)は東・北日本で晴れる所が多く、東北南部や関東の内陸は30℃以上、福島や山形は33℃まで上がる見込み。一方、四国や九州は遅い時間に、雨の降り出す所がある見通し。週明け月曜日は、太平洋側を中心にすっきりしない天気で、蒸し暑く感じるようになりそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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