服を取り替えてマネージャーを“自首”させ…事務所ぐるみで現場から逃走した韓国歌手(32)の交通事故を隠ぺいか

歌手のキム・ホジュン(32)が交通事故を起こして逃げた後、事務所の助けを借りながら現場から離れたホテルに移動したと伝えられた。

警察は、所属事務所ぐるみで組織的に事故を隠蔽しようとしたと見て、捜査を拡大している。

5月16日、キム・ホジュンは5月9日23時40分頃、ソウル江南(カンナム)の道路で車を運転し、対向するタクシーと事故を起こした後、事務所の車を利用して京畿道・九里(クリ)付近にあるホテルに移動したと報じられた。

この事件には、マネージャーA氏とマネージャーB氏が登場し、役割を分担したものと見られる。A氏は事故当時、現場に駆けつけてキム・ホジュンが九里のホテルに移動する間、運転を担った。当時、ホテルには事故翌日の午前1時50分頃に到着したという。

またマネージャーB氏は、キム・ホジュンと服を取り替えた。そして江南署に出頭し、自分が運転をしたと虚偽の自首をした。しかし警察は、車の持ち主がキム・ホジュンだという点を挙げて執拗に追及し、キム・ホジュンが車の運転をしたという事実を突き止めた。

事務所ぐるみであれば処罰を避けられない

(写真提供=OSEN)キム・ホジュン

最終的にキム・ホジュンは、事故から17時間が過ぎた5月10日16時30分頃、警察に出頭して調査を受けた。

警察が車の所有者であるキム・ホジュンに何度もメールを送り、電話をかけて出頭を要請し、当初は応答しなかったが、一歩遅れて警察に出てきたのだ。飲酒の事実を隠蔽したという疑いを持たざるを得ない部分だ。

これに対してキム・ホジュンの親戚の兄で、所属事務所THINKエンターテインメントの代表であるイ・グァンドク代表は5月16日午前、公式立場を発表した。

彼は「(自己)当時、キム・ホジュンは先に帰宅し、個人的なことで自分の車で運転して移動中に、運転の未熟で事故が起きた」とし、「キム・ホジュンは事故後、深刻なパニックとなり、誤った判断で事故の処理をせずに車両を移動させた」と主張した。

警察は、イ・グァンドク代表の主張の信憑性が低いと見ている。キム・ホジュンが「飲酒運転をした」とマネージャーに連絡した証拠を確保したためだ。

そのため警察は、強制捜査に着手した。事故車両のドライブレコーダーのメモリーカードを探しており、それが出てきた場合、容疑を立証する手がかりになる見通しだ。

所属事務所が組織的に隠蔽したという状況が明らかになれば、キム・ホジュンはもちろん、事務所代表をはじめ、マネージャーなども犯人逃避罪で処罰を避けられないものと見られる。

なお1991年10月2日生まれのキム・ホジュンは、2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。その後、オーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位となり(優勝者はイム・ヨンウン)、人気を博した。

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