アニメ『WIND BREAKER』柊VS佐狐、2人の“過去の因縁”に視聴者涙…「回想シーン泣いた」「不器用な2人に涙腺崩壊」

アニメ『WIND BREAKER』第6話「その背中を追って」が5月15日(水)よる11時からBS日テレにて放送された。本作は、にいさとる原作の人気ヤンキー漫画。週刊少年マガジン公式アプリ『マガジンポケット』人気ランキング首位常連で、単行本は発売即重版連発の超話題作。孤独な不良高校生・桜 遥(さくら はるか)は、ケンカの“てっぺん”を目指して、超不良校として名高い風鈴高校にやってきた。しかし、現在の風鈴は“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられ、街を守る集団に変わっていたことを知る…。

(以下アニメ最新話までのネタバレを含みます)
勝負に負けたチームメイトを心配するどころか、仲間から追放していく、獅子頭連の兎耳山丁子(CV:戸谷菊之介)と十亀条(CV:梅原裕一郎)。その異様な光景に桜(CV:内田雄馬)たちは動揺しつつも、珍しく感情的になった蘇枋隼飛(CV:島﨑信長)が鹿沼稔(CV:峯田大夢)に勝利し、ボウフウリンは着実に勝利を重ねていた。

◆第3回戦・柊VS佐狐

蘇枋VS鹿沼の第2回戦を終えると、獅子頭連の佐狐浩太(CV.小林千晃)が立ち上がり、ボウフウリン四天王・柊登馬(CV:鈴木崚汰)に向かって静かに指をさす。

柊にまっすぐ指をさして指名する佐狐

「悪いな桜、俺が先だ」そう言って立ち上がる柊。なぜ佐狐が柊にこだわるのか、理由を知らない一同。同学年の梅宮でさえ「柊は自分のことはあまり話さないからな」という。ステージに上がった柊と佐狐。柊は「久しぶりだな、佐狐。ずいぶん背も伸びたな」と笑顔で話しかけた。しかし「獅子頭連に入ったんだな。こうなった以上仕方ねぇ。おまえには悪いが勝たせてもらうぞ」そう佐狐に言い放った。

ボウフウリン四天王・柊登馬

パンチやキックを軽やかに繰り出す佐狐。「悪いが勝たせてもらう。今でもあんたは俺のこと下に見てんだな。気色悪い。あの頃の俺はもういない!身をもって教えてやる」そう言い、柊に対して激しい敵意を見せるのだった。押している佐狐の攻撃に、十亀は「いや~いいケンカっぷりだねぇ、佐狐のやつ」と感心する。兎耳山は「そりゃうちの5本指に入るもん、さこっちゃんは。らぎちゃん相手にだって引けをとらないっしょ」。普段はあまりしゃべらない佐狐が、柊に話しかけている姿を見て「それだけ柊に思うところがあるんじゃない?」と2人の間に何かあることを察するのだった。

よくしゃべる佐狐を見て、柊に思い入れがあることを感じる十亀と兎耳山

「直線的、力任せで一辺倒。クソ真面目、面白みのかけらもない…!」そう言って柊の蹴りやパンチを次々とかわしていく佐狐。「全くあんたは進歩してないんだな」そう言う佐狐に柊は「おまえはずいぶんしゃべれるようになったな。しゃべりながらケンカすると舌をかむって教える必要もないくらいに無口だったのにな」と幼い時に、土手でケンカの練習をしている佐狐と自分の姿を思い浮かべた。その言葉を聞いた佐狐に変化が。さらにスピードをあげ…空中で回転しながら柊を蹴り上げると、その蹴りの強さに柊は吹き飛び倒れた。

「進歩してないどころか、弱くなってる。あんなやつらとつるんでるからこんなことになるんだ。仲良しこよしの甘ちゃん連中が」。佐狐は梅宮や桜たちを見て吐き捨てるように言葉を放った。梅宮は「柊な、今ボウフウリンで四天王張ってんの。その中でも“多聞天”っつう名の頭をやってもらってる。“多聞天”の別名ってなんだか知ってるか?」そう佐狐に説明し始めると…佐狐の肩をつかむ柊の手が…。「いやぁ、久しぶりにいい蹴りくらったわ。効いた」そう言いながらも笑顔でピンピンしている柊。「多聞天とは別名“毘沙門天”。戦を司る武人の名だ」そう説明する梅宮。柊は「楽しくなってきた」そう言いながら、いつもの胃薬を口にするのだった。

多聞衆の柊に絶大な信頼を寄せている梅宮

◆柊と佐狐の過去

小学生の頃、佐狐が同級生にいじめられ、殴られていたところを助けたのが柊だった。正しく、強い柊に憧れ、「俺に…ケンカを教えて!」と泣きながら佐狐は願った。そこから柊にケンカの仕方を習うようになった。「あの頃のあんたはめちゃくちゃ強くて、自分から群れを作ることはなくても、自然と人がついていくような人だった。出会いも相まって強烈に憧れた。この人の後ろを歩けるようになったことが心底誇らしかった」。しかし、中学を卒業し、当時まだ統一されていなかった風鈴高校に行く柊からこんな言葉が。「おまえはついてこない方がいい。梅宮ってやつを担ぐことにした。だから俺は“てっぺん”にはならない。ついてきてもおまえが期待しているようにはなりようがない。おまえはおまえで、新しい目標を探せ」そして2人は別々の道を歩き始めた…。

風鈴高校で梅宮を担ぐことに決めた柊は、佐狐と別の道を行くことに(画像は1話より引用)

その後、“てっぺん”を獲らないと言った柊の気持ちを分かりたくない佐狐は、荒れてケンカ三昧の日々を送っていた。そこへ声をかけて来たのが兎耳山と十亀。そして獅子頭連に入った佐狐は、「強くなって、あいつを倒して後悔させてやる」それが目標になったのだった。

「負けるはずない!あんたと違って、俺はなれ合いもせずひたすら強くなり続けた!」そう叫び、柊に向かっていく佐狐。攻防を見せる中、背後を取り襲いかかる。しかし、それを察知した柊は、佐狐を見ないままの体制でキックを繰り出した。佐狐の顔に命中し、それでも「人の下についたあんたに負けるわけない!」と殴りかかった。その拳を左手で受け止めた柊はまっすぐな目で「佐狐、期待にこたえてやれなくてすまなかった」そう謝罪をするのだった。そして腹にフックを入れて佐狐にとどめを刺した。佐狐は柊にしがみつくように倒れ、「違うんです…。あなたが謝ることなんて何もないんです…。気遣ってくれたのは、本当は分かっていたんです。でも…“おまえはおまえで、新しい目標を探せ”それだけは言ってほしくなかった。自分勝手なのは分かっています。それでも、ずっと俺の目標だったから、あなたがどこで誰を担ごうがどうでもよかったんです。俺はただ、柊さんに“ついてこい”って言ってほしかったんです」と幼い頃を思い出しながら、心の中で柊に自分の本当の気持ちを語りかけ、その場に崩れ落ちるのだった。

柊は梅宮を担ぎ、ボウフウリンの四天王となった(画像は第1話より引用)

倒れた佐狐を見つめ、中学生の頃の佐狐との会話を思い出す柊。「柊さん。俺、ずっと柊さんについていきます。もう決めたんです俺。柊さんは“てっぺん”を獲る人です。“てっぺん”を獲る時も獲った後も俺はずっと柊さんについていく!そう決めたんです」そう言う佐狐のまっすぐな瞳を見て、照れくさそうに笑った柊だった。

柊の強さに、静まり返る場内。十亀が「誰でもいいからアレ、降ろしてくれない?」と倒れた佐狐を指さすが、柊が担いで降ろした。負けた佐狐に用はないと、獅子頭連のトレードマークであるスカジャンを脱がそうとした十亀だが、柊がその腕をつかみ「こいつの処遇はおまえのタイマンが終わってからでもいいんじゃねぇのか?何が起こるかなんてわからねぇんだからな」とにらみつけた。「これは俺のひとり言だが、こんなことしててもチームが強くなるとは思えねぇけどな」。そう言って席に戻った柊に、佐狐との関係を何も聞こうとしない梅宮。不思議そうな柊に梅宮は「話したくなったら話してくれよ。それが俺の聞きたい話だ」そう笑いかけるのだった。

柊、優しい言葉をかけた梅宮、杉下京太郎(CV:内山昂輝)、桜、蘇枋(画像は第5話より引用)

◆柊と佐狐、2人の過去のつながりに視聴者涙 「惚れたし泣いたし、感情のジェットコースター」

第6話では、柊と佐狐は幼なじみで、ずっと一緒に過ごしていた間柄だったことが明らかに。しかし柊が風鈴高校に入学することを機に、柊は「おまえはおまえで、新しい目標を探せ」と伝えたことで、傷ついた佐狐は獅子頭連へ。そんな2人の過去に視聴者からは「不器用な2人に涙腺崩壊」「柊くんと佐狐くんの過去にあんなことがあったなんて(泣)」「別々の道になってもなお心の底ではつながってる2人がすごく素敵」「回想シーン泣いた」「5話で惚(ほ)れたし6話で泣いたし、感情のジェットコースター」など、2人の過去のつながりに感動の涙を流したという声が多く上がっていた。

『WIND BREAKER』第7話は5月22日(水)よる11時よりBS日テレ他にて放送予定。

原作: にいさとる「WIND BREAKER」 (講談社「マガジンポケット」連載)
監督: 赤井俊文
シリーズ構成: 瀬古浩司
キャラクターデザイン・総作画監督: 川上大志
音楽: 高橋 諒
制作: CloverWorks

『WIND BREAKER』公式HP
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画像提供:©にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project

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