リラ・アビレス監督映画『夏の終わりに願うこと』8月公開決定 ポスター・ヴィジュアル公開

ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞、アカデミー賞国際長編映画賞®ショートリストに選出され、東京国際映画祭でも上映されたリラ・アビレス監督長編第2作が『夏の終わりに願うこと』の邦題で、8月9日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、東京・新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定。併せて、ポスター・ヴィジュアルと場面写真1点が公開されています。

7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねます。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを喜ぶソルでしたが、身体を休めているから、となかなか会わせてもらえません。従姉妹たちと無邪気に遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安が募るばかり。やがて父との再会を果たしたとき、それまで抱えていた思いがあふれ出し、ソルは“新たな感情”を知ることになります。よろこび、悲しみ、希望、落胆。波打つ自身の感情の変化に戸惑いながらも、物語のラスト、少女が願ったこととは――?

1日を通して揺れ動く少女の心を瑞々しく描ききったのは、新鋭リラ・アビレス。「メキシコ映画界の新たなパイオニア(IndieWire)」とも評される彼女の最新作は、長編2作目ながらベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞し、東京国際映画祭ほか70以上の映画祭で上映。アカデミー賞®国際長編映画賞のショートリストにも選出されるなど、世界中で注目を集めました。主演を務めるのは、映画初出演のナイマ・センティエス。個性豊かな登場人物たちとのアンサンブルが見る者を魅了します。誰もが大切な記憶を思い出す、人間ドラマの傑作が遂に日本公開を迎えます。

ポスター・ヴィジュアルは、強く照り付けながらも優しく包み込むようなメキシコの太陽の光を浴びる少女の表情が印象的です。その強いまなざしとは裏腹に、「ずっと一緒に、いられたら」というコピーが添えられており、物語に通底する切なさと、待ち受ける運命の過酷さを予見させます。場面写真は、一転してバースデーケーキの灯を前に、心ここにあらずな様子の少女の姿。7歳の少女が最愛の父の誕生日に願ったこととはなんだったのか……あまりにも大人びたその表情に、思いを馳せずにはいられません。

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