印経済へ熱視線 北上工業ク 受け入れ向け11月視察

北上工業クラブのインド経済視察団発足式。現地関係者がオンラインで状況を紹介した

 北上工業クラブ(佐藤満義会長)は、「インド経済視察団」を結成した。県内の企業関係者らが、11月下旬に現地を視察。15日は北上市北工業団地の市技術交流センターで発足式を開き、海外視察の心構えやインドの現状を確認した。

 世界一の人口を誇り、高い経済成長率を遂げるインドの経済動向やビジネス環境を直に見て、岩手での人材受け入れの可能性を探り、各社と地域経済の発展につなげようと視察団を結成。11月24~30日にニューデリー近郊のものづくり企業、外国への人材派遣機関、大学などを視察する。

 式には北上を中心とする各企業、県、市、関係団体から30人余りが出席。団長を務める佐藤会長は「日本の労働人口が減少する中、パートナー企業を探し、家族を含めた移住へパイプを作れないかと考えている。ぜひ自分の目で見て、有益なものにしてほしい」と期待。及川義明副市長は、市も全面支援し職員を派遣する方針を示し、伊藤彬元市長が過去の中国視察を振り返り「帰国後、意見交換して成果を残すことも大事」と語った。

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