警視庁、投資会社も書類送検 社債利払い昨年2月に停滞

 違法に社債購入の勧誘をしたとして、金融商品取引法違反容疑で不動産投資会社「ザ・グランシールド」の代表取締役中村佳敬容疑者(46)ら8人が逮捕された事件で、顧客への利払いが昨年2月ごろから滞ったことが16日、警視庁生活経済課への取材で分かった。同課は16日、同法違反容疑で法人としてのグランシールドも書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 事件では社債を発行したコンサルティング会社「トラステール」の代表取締役高橋章容疑者(61)らも逮捕。同課は中村容疑者らがトラステールの社債や株の購入を持ちかけ、延べ約1300の個人や法人から約80億円を集めたとみている。

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