日本海に大きな渦巻の雲 寒冷渦の影響が長引く あすにかけて台風並みの暴風の所も

きょう16日(木)正午現在の気象衛星ひまわりを見てみると(タイトル画像)
日本海に大きな渦を巻く雲があります。

これは、寒気を伴った低気圧(寒冷渦)に伴う雲で、
寒冷渦は発達しながら日本海を北東進しています。

上空の寒気や寒冷渦に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、
本州付近は大気の状態が非常に不安定となっています。

特に寒冷渦に近い、山陰~北陸を中心に雨脚の強まっている所があります。

また、西日本では西よりの風が強まっており、
きょうの正午までに、鹿児島県肝付町では最大瞬間風速26.2m/s、
香川県高松市では25.7m/sと、
いずれも5月としては観測史上最も強い風を観測しています。

〇寒冷渦の動きは遅く、影響長引く

寒冷渦の動きが、比較的ゆっくりで
あす17日(金)にかけて日本海側を中心に荒れた天気が続く見込みです。

北陸や東北の日本海側では、今夜から西よりの暴風が吹き荒れ、
あすにかけて警報級の暴風となる恐れがあります。

あすにかけて、北陸や東北地方で予想されている最大瞬間風速は、
25~30m/sと、トラックが横転するくらいの非常に強い風です。

特に、今夜~あす朝は、台風並みの強い風が吹いて、
沿岸部を走る列車や高速道路、航空機など
交通機関に影響が出る恐れもあります。

お出かけの際は、最新の気象情報と交通情報をご確認ください。

あす、西日本や東日本の太平洋側では、
寒気が抜けて、次第に高気圧に覆われるため、
安定して晴れる所が多いでしょう。

ただ、天気が回復しても
午前中はまだ西風がやや強く吹く所がありそうです。

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