赤字続くJR北海道 新幹線の札幌開業を機に目指す「経営自立」 札幌延伸延期で遅れる可能性を示唆

JR北海道の綿貫泰之社長は15日の定例会見で、北海道新幹線の札幌開業を機とした赤字経営からの「経営自立」が、札幌市までの延伸延期で遅れる可能性を示唆しました。

新幹線の札幌延伸を巡っては先週、建設主体の鉄道・運輸機構が2030年度末の開業を断念すると国土交通大臣に報告しています。

赤字が続くJR北海道は新幹線の札幌延伸後の2031年度に黒字化して「経営自立」を図るとしていますが「新幹線開業を機に経営自立をする目標は変わらない。今後開業時期が見直されるようであれば、経営自立もそこに合わせたものになる」とコメントし経営自立が遅れる可能性があることを示唆しました。

また新幹線駅舎や駅前再開発については「札幌駅の工事は順調に進捗している。駅前再開発は新幹線の遅れに関係なく予定通り進めていきたい」と「これまで通り」を強調しました。

さらにエスタの閉館で屋外に分散している駅前のバス停については「バスターミナルは早く建物の中に集約することが大切だと考えている」と述べました。

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