花火大会コスト拡大 大網白里市がクラウドファンディング 桟敷席チケットなど返礼品に

2018年の花火大会の様子=大網白里市

 大網白里市は、7月27日(予備日8月11日)に同市の白里海岸で行う花火大会「おおあみしらさとの花火」の開催資金を集めるため、クラウドファンディング(CF)を始めた。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」、「さとふる」で7月1日まで受け付ける。目標金額は計200万円。物価や人件費の上昇などで花火大会の開催経費は拡大しており、同市の前回事業費は、前々回のおよそ35%増となる約1500万円に上っていた。

 寄付金は花火代や会場設営費、警備費などに充てる。目標金額に達しなかった場合でも集めた寄付金は花火大会の経費に活用する。返礼品として有料桟敷席チケットや、同市特産のコメや海産物などが受け取れる。寄付のみも可能。通常のふるさと納税と同様に税控除の対象になる。同市民は寄付のみ受け付ける。

 「おおあみしらさとの花火」は市観光協会や市商工会、市などによる「市なつまつり実行委員会」が主催。4年ぶり開催となった昨年は、市政施行10周年と県誕生150周年の記念事業として行い、海面から半円状に花火が広がる「水中スターマイン」など過去最多5千発を打ち上げて約3万5千人が訪れた。

 今回も市内事業者などからの協賛金を活用するが、開催コストは拡大する。今年も多くの費用が必要で、CFに期待している。

 同実行委事務局の市商工観光課は「今年は過去最高の花火大会とし、来場者と大好きな地元を元気にしたい」とコメントした。

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