木村昴、爪切男原作「クラスメイトの女子、全員好きでした」でドラマ初主演! 新川優愛とバディに

木村昴が、日本テレビ系で7月11日スタートの連続ドラマ「クラスメイトの女子、全員好きでした」(木曜午後11:59=読売テレビ制作)でドラマ初主演を務めることが分かった。また、新川優愛の共演もあわせて発表された。

「クラスメイトの女子、全員好きでした」の原作は、デビュー2作目から3カ月連続刊行され話題となった、爪切男氏による同名エッセー。このエッセーを基に、“真の作者を巡る”オリジナル要素を加え、新たな物語としてドラマ化する。

小説家志望で、主な収入源は害虫駆除のアルバイトである枝松脛男(木村)は、ある日、偶然手に入れたノートに書かれた小説を盗作し、文学賞を受賞してしまう。一躍人気作家になってしまった枝松は、担当編集の片山美晴(新川)と共にその小説を書いた真の作者を探すため動き出す。鍵を握るのは、枝松が中学時代に恋をしたクラスメートの女子たち。彼女たちとの思い出を回想しながら、“真の作者”の真相に迫っていく。超個性的な女子たちと共によみがる、ほろ苦くも美しき、癖強めな思い出の数々。真の作者探しに奔走する、ポンコツコンビがおくる、どこか切なくていとおしい、回想ハートフルコメディーが誕生する。

木村演じる枝松脛男は、小説家志望で、主な収入源は害虫駆除のアルバイト。仕事覚えが悪く、バイトリーダーになれたことすらない。父親の教えによって、女性の顔と名前と特徴を覚えるのが得意。逆に男性のことは全く覚えていない。追いこまれて心が乱れたり、恋をして感情があふれると、頭のツボを押す変な癖がある。中学時代からプロレスは好きで、現実逃避をする際には昔のDVDで試合を見返したり、それにより自分に喝を入れたりもする。ある日、偶然手に入れた小説を盗作し、新人文学賞を受賞してしまう。ドラマ初主演となる木村が、軽率にあらゆるタイプの女子に恋をしてしまうダメ男を、どこかいとおしいキャラクターとしてコミカルに演じ、ドラマの世界に新風を吹き込む。

本作について、「『クラスメイトの女子、全員好きでした』というタイトルがすごく面白い! 物語としては全然モテなくてクラスメートの女の子と何の関係も築けなかった男の子の話で、彼が大きくなってどんな大人になったか、なんで全員のことを好きになれたのか、どこが好きなのかが描かれていく。そこにあたたかなメッセージを感じました。彼の器の大きさ…、人からすると“あの人のここが変だよね”を好きになっちゃうのがとてもいいな、そういう人になりたいなと思いました。クラスにこんな人いたよね!から、絶対いないだろこんなやつ!みたいな、とにかく同級生が非常に個性的で面白いので、そこにもぜひ注目していただきたいです」とユニークな物語の魅力を伝え、「今回、スネオ(枝松脛男)役ということですごく不思議な気持ちになっています(笑)」とドラえもんでジャイアン(剛田武)の声優を務める木村ならではのコメント。

新川と初対面時には、「『うわ! 本物だ!』と思った」と笑う木村。「世代もそこまで離れてなくてバディ役ということで、楽しみになりました。性格が真逆っぽいので、今回の撮影時のテーマは新川さんに嫌われないようにしよう! これ一点でいこうと思いました(笑)」と距離感を大切に撮影に励んでいく。

撮影に向け、「一発OKを連発してみたいです! 『はい! OK次!』みたいな、『一発でいけたよ』を連発したいなと思います!」と気合十分で、「とても面白いドラマになる予感がしています。ドラマで主演を務めさせてもらうことが夢のようで正直とても緊張しているのですが、任せていただいたからには精いっぱい演じたいと思っています。見てくださる皆さんを楽しませられるよう頑張ります。とにかくとてもほれ込んだドラマですので、毎話出てくる同級生にも注目していただきながら、ぜひ最後まで見ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします!」とアピールしている。

そして、新川が務める片山美晴は、出版社「鋭心社」文芸部の編集者。長年事務職だったが、3年前に念願の編集部員に。そのため、自分より年下の編集部員に軽くなめられている。人を見る目がないと周囲からは思われている。仕事の上でも、担当した小説家の芽を出せなかったり、他社に奪われたりで「才能クラッシャー」とうわさされることも。実際は小説愛が強く、仕事も手を抜かない。今のところ、運がなくて結果を出せていない。仕事運がなく、自分より年下の編集部員から軽く見下されながらも、明るく真っすぐに生きる役どころを、ドラマ復帰を果たした新川が丁寧に演じる。

作品について「初めにタイトルを聞いた時、どういうことだろうと思いました」と言う新川は、「原作を読んでみると、主人公の男の子が想像していた人物と全く違っていて、すごく目立つ子じゃないけど優しくて、すべての人間を愛すことができる…。それが脛男さんなのかなと思いました。そこが回想シーンでもたくさん描かれるし、木村昴さんの優しさが物語を通じてたくさん感じられると思います。“優しい回想ハートフルコメディー”という長いキャッチフレーズなのですが、見てくださる方に寄り添ってくれるような、そういうドラマになっていると思います」と作品の持つ、あたたかな魅力を伝える。

共演の木村に関しては、「明るくてお友達が多くて、お話しすることが好きでコーラが好き。そういうイメージでした。実際、会ってお話させていただいて、明るく常にみんなのことを笑わせてくれる方だなと思ったので、これからの撮影も楽しみです」とその人柄に触れ、共演に期待する。

そして、「私たちの時間軸とは別で中学生の子たちのシーンもあります。編集でつながった時、どういうふうになっているんだろう? どう完成するのか? その編集具合が今から楽しみです」と自身の出演シーン以外での見どころにも言及しつつ、「ドラマを見てくださる皆さんに寄り添えるような、背中も押してくれるけど包んでくれるような作品になると思います。肩肘張らずに、ちょっと力を抜いて、くすっと笑いながら見られる作品だと思いますので、楽しみにしていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

原作の爪切男氏は、「『お前は女の子と恋はできないだろう』。父親から衝撃の事実を告げられた少年は、ただがむしゃらにひたすら愚かにクラスメートの女の子に恋するようになりました。誰かを好きになることなら自分にもできると思ったのです。ハートフルエッセーとうたってはおりますが、怨念にも近い私の恋を映像化していただき心より感謝しております。すべては作中に登場する魅力あふれるヒロインたちのおかげです。本当にありがとうございます」と作品への思いと登場人物たちへの感謝を述べ、「原作を下敷きにして、ミステリー要素や大人になったヒロインたちとの再会も描かれるそうです。いったいどんなストーリーになるのでしょう。一つだけ確実なのは、映像化されたヒロインたちに私はまた恋をするのでしょう」と映像化について語っている。

作品を手掛ける、矢部誠人プロデューサーは、「秀逸で、インパクトのあるタイトルと、最高にくだらない(誉め言葉です)エピソードの数々。すべてを愛し、受け入れる男の子の人間賛歌の物語。私はこの原作を読んで、すぐとりこになりました。そして、初めてお会いした爪さんはやっぱり変態で(誉め言葉です)、愛にあふれたすてきな方でした。今作の主人公・枝松脛男は、人によっては欠点と言われたり、コンプレックスに感じていたり…そんなところにひかれて、すぐ恋に落ちてしまう男です。多様性が叫ばれる世の中ですが、枝松のように『みんなの個性や生き方を肯定する、好きになる』ということが本当の多様性だと思いますし、今の時代だからこそ世に届けたいメッセージだと強く感じています」と原作への愛情と、ドラマ化の意義を伝える。

「枝松を演じるのは、多くの人に愛され、サービス精神旺盛で、笑顔がキュートな木村昴さん。相方の編集者・片山美晴は、優しさと心(しん)の強さを兼ね備え、真っすぐなまなざしが魅力的な新川優愛さん。クラスメートの女子全員を好きになってしまった“優しいダメ男”と、すべてに全力投球で情熱的な“崖っぷち女”。この2人がどんなコンビに成長していくのか、そして中学生パートと合わさって、どんな化学反応を起こすのか、今から楽しみです。もし皆さんのクラスに枝松がいたら、どんな学生生活になっていたでしょうか。学生時代の懐かしさに浸りながら、この夏、最高に熱いハートフルコメディーをお届けします!」とキャストへの期待と、作品の魅力を述べている。

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