【ランドクルーザー250 vs ラングラー】スペック比較…新型オフローダーの性格の違いが明らかに

トヨタ ランドクルーザー250 GX

5月10日の新型ジープ『ラングラー』の日本での発売が発表された。また、4月18日に発売となったトヨタ『ランドクルーザー250』も記憶に新しい。両者ともにフルサイズの本格オフローダーであり、似たようなキャラクターを持っていることがわかる。そこで、両者のスペックを比較し性格の違いを探ってみよう。

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◆外寸比較

・ランドクルーザー250

全長:4925mm
全幅:1980mm
全高:1925~1935mm
ホイールベース:2850mm
最小旋回半径:6.0m

・ラングラー

全長:4870mm
全幅:1895~1930mm
全高:1845~1855mm
ホイールベース:3010mm
最小旋回半径:6.2m

外寸を比較すると、ランドクルーザーのほうが全長、全幅、全高のすべてにおいて30~100mm程度大きいことがわかるが、ホイールベースはラングラーのほうが60mmほど長くなっていることがわかる。これはアプローチアングルやデパーチャーアングルなどオフロード性能を重視するラングラーと、街乗りにも重きを置いたランドクルーザーの性格の差からくるものといえるだろう。

◆エンジンスペック

・ランドクルーザー250

原動機型式:1GD / 2TR
種類:直列4気筒 ディーゼル / 直列4気筒 ガソリン
総排気量:2754cc / 2693 cc
エンジン最高出力:150(204)kW(PS)/ 3000~3400 rpm / 120(163))kW(PS)/ 5200 rpm
エンジン最大トルク:500(51)Nm(kgf)/ 1600~2800rpm / 246(25.1) Nm(kgf)/ 3900 rpm

・ラングラー

原動機型式:N
種類:直列4気筒 DOHCターボ ガソリン
総排気量:1995cc
エンジン最高出力:200(272)kW(PS)/ 5250 rpm
エンジン最大トルク:400(40.8)Nm(kgfm)/3000rpm

エンジンスペックを見ると、ランドクルーザーに搭載される1GDエンジンのディーゼルエンジン特有ともいえる、低回転からパワフルな特性が目立つ。最高出力ではラングラーに劣るものの、実用域での扱いやすさではランドクルーザーに軍配が上がるだろう。トヨタが年々改良してきた1GDエンジンはやはり強力なようだ。

◆燃費性能

・ランドクルーザー250

WLTCモード:11.0 / 7.5km/L
市街地モード:8.5 / 5.7km/L

・ラングラー

WLTCモード:9.3~10.8km/L
市街地モード:7.0~7.4km/L

燃費においてもランドクルーザーに分があるようだ。ガソリンと軽油の価格差も考慮するとランニングコストの差は大きく、燃費面でも1GDエンジンの優秀さが際立つ結果となった。

◆価格

・ランドクルーザー250

520万円~

・ラングラー

799万円~

価格においてもランドクルーザーが圧倒的に優位なように見える。しかし、ランドクルーザーのほうが排気量が大きく自動車税などの維持費が比較的高額となることは覚えておきたい。

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