白子のタマネギどうぞ! 「たまねぎ祭り」イベント盛況、収穫体験も 潮風で甘く“肉厚”に成長

白子特産のタマネギを買い求める来場者ら=12日、白子町

 白子町特産のタマネギが収穫シーズンを迎え、町内の古所海岸前広場で12日、PRイベント「白子たまねぎ祭り」が行われた。生産する同町玉葱(ねぎ)出荷組合の農家が、九十九里平野で育った甘くみずみずしいタマネギを販売。大玉入りの袋を抱える家族連れらでにぎわった。町内の畑では31日まで、収穫体験「たまねぎ狩り」が行われている。

 同組合の大矢忠一組合長(77)によると、今年は4月の高温で急激に大きくなり、“肉厚”のタマネギに成長。「九十九里浜の潮風や雨の影響で甘くなる。甘さは日本一」と自負する。

 21回目を迎えた今年の同祭りには8軒の農家が平均1千袋を用意。脱サラして7年前から栽培する白子潮風ファームの仲田吉範代表(50)は、遊休農地を活用して栽培面積を2.3ヘクタールまで増やし、来年は約3ヘクタールに拡大する予定という。今期は寒の戻りや降雨の影響で「(栽培が)難しかったが、その中でも良いものが作れた」と手応えを語った。

 千葉市中央区から家族で同祭りに訪れた萱島亮介さん(45)は「元々やっているのは知っていたので、1回来てみたかった。子どもたちもタマネギは好き。サラダで食べたい」と笑顔を見せた。

 たまねぎ狩りは今月1日から始まり、町内30農家が39カ所の畑で開催している(なくなり次第終了)。料金は10キロ1500円、5キロ800円。会場案内図は町ホームページで見ることができる。

収穫されたタマネギがずらりと並んだ祭り会場=12日、白子町

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