大谷翔平の“不満あらわ”に指揮官「全く気にしない」 微妙判定も「不利な球は出てくる」

第4打席で見逃し三振に倒れたドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

2度の見逃し三振も…評価したマルチ安打「クオリティはファンタスティック」

■ジャイアンツ 4ー1 ドジャース(日本時間16日・サンフランシスコ)

ドジャース・大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場し、3戦連続のマルチ安打をマークした。一方で、際どい判定で2度の見逃し三振を喫する場面も。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「その球はどちらに転んでもおかしくなかった」と冷静に分析した。

初回無死一塁の第1打席は四球を選んだが、3回先頭の第2打席では追い込まれてから低めのスイーパーに見逃し三振。大谷は首を振って判定に不満をあらわにした。さらに7回2死の第4打席でも再び外角をストライクと判定され、見逃し三振となった。

MLB公式のデータサイト「Baseball Savant」では、第2打席でのボールはわずかにストライクゾーンにかかっていたが、第4打席のボールはゾーンからは外れていた。2度の判定に不満の表情を見せていたが、第2打席では中前に、第5打席では左前に安打を放ち、4打数2安打1四球で打率を.364まで上昇させた。

ロバーツ監督は「我々にとって不利になるボーダーラインの球も出てくるだろう。(判定に苦しみながらも)今夜2安打打ったし、四球も確かあった」と言及。「ショウヘイの打席のクオリティはファンタスティックだ。素晴らしいシリーズを送った」と厳しい判定の中での2安打を称えた。

2度の見逃し三振では珍しく感情をあらわにすることも。「あの状況で彼はすごく立ち向かっていたし、好都合に進むと思っていたボーダーラインの球が、そうならなかった。そうなれば感情を表に出すものだし、それに対して私はまったく気にしない」と指揮官は擁護していた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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