2024年NFLスケジュール:シーズン第1週全試合の見どころ

ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォードとデトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【NFL】

2024年NFLレギュラーシーズンのスケジュールが明らかになった。シーズン第1週の到来が待たれる。

過去5シーズンにわたって、最終的にポストシーズンにコマを進めたチームのシーズン第1週の成績は、51勝17敗となっている。これら17敗のうち、10敗は同じくプレーオフに進んだチームに対するものだった。

また、2023年には後にポストシーズンに進出した14チーム中、10チームがシーズン第1週に勝利(3敗は他のプレーオフチームに対するもの、残りはニューヨーク・ジェッツに敗れたバッファロー・ビルズ)。

2024年シーズン第1週の見どころをご紹介しよう。

9月5日(木)

ボルティモア・レイブンズ vs. カンザスシティ・チーフス
会場:GEHAフィールド・アット・アローヘッド・スタジアム/ミズーリ州カンザスシティ
日程: (アメリカ東部時間、以下同)20時20分【日本時間6日(金)9時20分】

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームのリマッチがシーズン開幕戦で実現するのは、2004年のインディアナポリス・コルツ対ニューイングランド・ペイトリオッツ戦以来だ。今回、チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズはレイブンズのQBラマー・ジャクソンと対峙する。カンファレンスタイトル戦ではチーフスの守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロがジャクソンを打ちのめし、レイブンズをシーズン最低の10得点に抑えた上で、MVPに輝いたクオーターバックを混乱させた。今オフシーズン、レイブンズは超人的なスティフアームを繰り出すランニングバック(RB)デリック・ヘンリーを獲得。チーフスのようなチームがそう簡単にジャクソンに狙いを定められないようにすることを期待しつつ、バックフィールドに優秀な人材を確保した。それがどのような展開をもたらすかと、スピードに優れたマホームズの新しい武器がシーズン初戦から違いを生み出すかに注目だ。

9月6日(金)

グリーンベイ・パッカーズ vs. フィラデルフィア・イーグルス
会場:コリンチャンス・アリーナ/ブラジル・サンパウロ日程: 20時15分【日本時間7日(土)9時15分】

初めて南米で行われるインターナショナルゲームは魅力的な一戦となる。ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニが大きなプレッシャーを感じながらシーズンを迎えようとしている中で、イーグルスは新しい攻撃コーディネーター(OC)および守備コーディネーター(DC)を迎えて昨季の落ち込みを克服しようとしている。昨季にケガを抱えながらプレーしていたQBジェイレン・ハーツは、同じくコーディネーターを変更したパッカーズのディフェンスに全力で挑むはずだ。QBジョーダン・ラブ率いるパッカーズは昨シーズン、イーグルスとは反対に、スロースタートを切ったもののシーズン後半に追い上げ、ディビジョナルラウンドでは最終的にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王者となったサンフランシスコ・49ersに惜敗した。若手ぞろいのパスキャッチ陣とともに、ラブが昨シーズン終盤の勢いを取り戻せば、パッカーズは2024年に最も面白いチームの1つになるかもしれない。

9月8日(日)

ピッツバーグ・スティーラーズ vs. アトランタ・ファルコンズ
会場:メルセデス・ベンツ・スタジアム/アトランタ日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

シーズン第1週のリベンジゲームにようこそ! アーサー・スミスはファルコンズに解任されてから、他で1試合もすることなくアトランタに戻ってくる。スティーラーズの攻撃コーディネーターとなったスミスは、熟知しているディフェンスにどのように立ち向かうのか? スティーラーズに十分な力を持つレシーバーはいるのだろうか? 一方、アトランタでは、昨季にサックリーダーに輝いたアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットを相手に、QBカーク・カズンズ時代が始まる。今オフシーズンにファルコンズのQB陣に起こったすべてのことを考慮すると、カズンズがザック・ロビンソンOC率いるオフェンスでどのようなスタートを切るかに注目が集まるだろう。

アリゾナ・カーディナルス vs. バッファロー・ビルズ
会場:ハイマーク・スタジアム/ニューヨーク州バッファロー日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

どちらのチームも多くの疑問を抱えたままシーズンを迎える。攻守両面で複数のベテラン選手を放出したビルズは改革――回復?――を進めているところだ。2人のトップレシーバーを失ったQBジョシュ・アレンには、負担を抱えることが求められるだろう。現在も豊かな才能を備えているとはいえ、オフシーズンの変化によってビルズがこの1年で調子を崩すのか、それともAFC東地区の強豪であり続けるのかは分からない。一方のカーディナルスは昨シーズンにロースターを一新し、より伝統的な再建を行なった。新人WRマーヴィン・ハリソンJr.の加入により、QBカイラー・マレー率いるカーディナルス攻撃陣は良い軌道に乗っているものの、ディフェンスには大きな疑問が残っている。前回、ビルズとカーディナルスが相まみえた試合では、WRディアンドレ・ホプキンスが“ヘイルメアリー”ならぬ“ヘイルマレー”と名づけられたパスキャッチを披露してサヨナラ勝利をもたらした。今季の試合でも同じようなスリリングな結末を期待しよう。

テネシー・タイタンズ vs. シカゴ・ベアーズ
会場:ソルジャー・フィールド/シカゴ日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

QBケイレブ・ウィリアムズ時代がソルジャー・フィールドで幕を開ける。ベアーズが一新されたタイタンズと対戦するとき、ファンはドラフト全体1位指名を受けたウィリアムズと強力なWRトリオ――D.J.ムーア、キーナン・アレン、ローム・オドゥンゼ――の相性を初めて見ることになるだろう。ベアーズのインテリアオフェンシブラインはディフェンシブタックル(DT)ジェフェリー・シモンズにどう対抗するのか。ムーアやアレン、オドゥンゼがタイタンズに新加入したセーフティ(S)ラジャリウス・スニードと対峙する場面を見たくない人などいないだろう。タイタンズ攻撃陣ではキャリア2年目を迎えるQBウィル・レビスがどれほど成長しているのか。パスで活躍するのか、あるいはまたしても苦戦するオフェンシブラインの後ろでプレーすることを余儀なくされるのか。タイタンズのオフェンシブラインが大幅に改善されていなければ、ベアーズのディフェンシブエンド(DE)モンテス・スウェットがシーズン初戦で大活躍するかもしれない。

ニューイングランド・ペイトリオッツ vs. シンシナティ・ベンガルズ
会場:ペイコー・スタジアム/シンシナティ日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

QBジョー・バロウの復帰戦の相手は、プレーメーカーの大半が戻ってきたペイトリオッツ守備陣だ。ベンガルズのザック・テイラーHCとペイトリオッツの新DCデマーカス・コビントンの対決は面白いものになるだろう。昨季、バロウがふくらはぎのケガを抱えたままシーズン開幕を迎えたことで、ベンガルズは出遅れた。2023年に手首のケガでシーズンを終えたバロウの健康な姿を見られたのは、わずか数試合だった。今季はバロウが完全に健康な状態でシーズン第1週を迎えることが期待されている。一方、ペイトリオッツにおけるQBドレイク・メイ時代はオハイオ州南西部で幕を開けることになった。新人のメイはそこで、頭を混乱させてくる可能性がある守備コーディネーターと対峙する。ベンガルズのルー・アナルモDCは経験豊富なベテランQBでさえも混乱させることで知られている。アナルモDCがシーズン第1週に新人に何をもたらすか、想像してみてほしい。ペイトリオッツのWR陣がトレーニングキャンプでどのように調整されるかには注目する必要があるが、それは若きQBを取り囲む若手ぞろいの集団として組まれている。

ヒューストン・テキサンズ vs. インディアナポリス・コルツ
会場:ルーカス・オイル・スタジアム/インディアナポリス日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

コルツのラインバッカー(LB)ザイール・フランクリンがオフシーズンにテキサンズのQBであるC.J.ストラウドについて話していたことが、この試合を盛り上げる一因となっている。また、QBアンソニー・リチャードソンのフィールド復帰によって、この地区対決にはさらに注目が集まるだろう。昨季、最初の4試合でダイナミックなパフォーマンスを見せたリチャードソンだが、10月初旬に負傷し、最後まで戦い抜くことができなかった。リチャードソンの健康はコルツの将来にとって極めて重要だ。一方、WRステフォン・ディッグスとRBジョー・ミクソンを迎え入れたテキサンズは今季、ストラウドをより多くのプレーメーカーで囲っている。ストラウドがこのまま上昇気流に乗り続ければ、テキサンズはディビジョンだけではなくAFC全体の強豪チームとなるだろう。

ジャクソンビル・ジャガーズ vs. マイアミ・ドルフィンズ
会場:ハード・ロック・スタジアム/マイアミ日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

QBトレバー・ローレンスは昨季の不甲斐なさを払拭し、トップクラスのQBに名乗りを上げることができるのか? それが、今季を迎えるにあたってジャクソンビルを取り巻く主な疑問だ。ドルフィンズの複数の主力守備選手がケガからの復帰を目指している中で、ドルフィンズと序盤に対決するのはジャガーズにとってメリットになりうる。ドルフィンズはフリーエージェント(FA)だったWRオデル・ベッカムを獲得し、ドラフトでRBジェイレン・ライトを指名することで、QBトゥア・タゴヴァイロアにより多くの武器を用意。マイク・マクダニエルHCのオフェンスにはいくらスピードがあってもありすぎるということはない。新体制のジャガーズ守備陣はそうした強力なオフェンスをどのように食い止めるのだろうか?

カロライナ・パンサーズ vs. ニューオーリンズ・セインツ
会場:メルセデス・ベンツ・スーパードーム/ニューオーリンズ日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

カロライナにおけるデイブ・カナルスHC時代は、昨シーズンをタンパベイ・バッカニアーズで過ごしたカナルスが熟知しているはずのチームとの対決で幕を開ける。パンサーズは今オフシーズン、オフェンシブラインの補強やWR陣のアップグレードなど、QBブライス・ヤングの周囲を改善してきた。それは、昨季の対決でいずれもヤングを160ヤード以下に抑えたベテランぞろいのセインツ守備陣に通用するのだろうか? 過去2シーズン、ショーン・ペイトンのスキームを本人不在の中で実行しようとしていたセインツが、新OCクリント・クビアックのシステムを披露するのは興味深い。それがうまくいってセインツが圧勝するか、怒れるQBデレック・カーが消えゆく星のように崩壊するかのどちらかだろう。

ミネソタ・バイキングス vs. ニューヨーク・ジャイアンツ
会場:メットライフ・スタジアム/ニュージャージー州イーストラザフォード日程: 13時【日本時間9日(月)2時】

まるで10年前の出来事のように思えるが、実際のところ、これは2022年シーズンのワイルドカードラウンドの再戦だ。ケガからの復帰を目指しているQBダニエル・ジョーンズはブライアン・ダボールHCの就任初年度に見せていた姿を取り戻せるのか? シーズン初戦でブライアン・フローレスDC率いるディフェンスと対峙するのは厳しい試練だと言える。フローレスDCはジョーンズが何かしらの答えを持っているかを見極めるべく、大量のプレッシャーをかけてくるに違いない。バイキングスのオフェンスは新人のJ.J.マッカーシーをシーズン初戦で司令塔に据えるのだろうか。それとも、ケビン・オコンネルHCはシーズン序盤にサム・ダーノルドに機会を与えるのだろうか。いずれにせよ、WRジャスティン・ジェファーソンが中心となり、バックエンドに若手選手を擁するジャイアンツ守備陣を相手に何度もキャッチを決めるだろう。

ラスベガス・レイダース vs. ロサンゼルス・チャージャーズ
会場:SoFiスタジアム/カリフォルニア州イングルウッド日程: 16時05分【日本時間9日(月)5時05分】

チャージャーズにおけるジム・ハーボーHC時代の幕開けは、対戦時にはいつもファンがSoFiスタジアムを埋め尽くす、ディビジョンライバルであるレイダースとの試合から始まる。チャージャーズ攻撃陣がどのように機能するのか、多くの関心が寄せられている。ハーボーHCとグレッグ・ローマンOCはランを多用したいようだが、そのためにどの程度QBジャスティン・ハーバートを傍観させるのだろうか? 強化されたチャージャーズのオフェンシブラインとDEマックス・クロスビーとの対決は、シーズン第1週でもっとも注目されるマッチアップになるかもしれない。次にレイダースのクオーターバック事情についてだが、ガードナー・ミンシューとエイダン・オコンネルがトレーニングキャンプで先発ポジションを争うことになる。2人のうちどちらが先発の座を勝ち取っても、WRのデイバント・アダムス、ジャコビ・マイヤース、トレ・タッカー、TEのブロック・バワーズやマイケル・メイヤーといった武器がそろった恵まれた環境でプレーすることになる。

デンバー・ブロンコス vs. シアトル・シーホークス
会場:ルーメン・フィールド/シアトル日程: 16時05分【日本時間9日(月)5時05分】

新たな時代を迎えるブロンコスとシーホークスはシアトルで激突する。ピート・キャロル元HCの下で14シーズンを過ごした後、マイク・マクドナルドが新たなヘッドコーチとしてシーホークスの指揮を執ることになった。シーホークスには才能ある選手がそろっているが、ここ数年は大きな壁を越えられずにいる。ライアン・グラブOCはQBジーノ・スミスをどのように活用し、WRのD.K.メットカーフ、タイラー・ロケット、ジャクソン・スミス・インジグバにボールを分け与えることができるのか? 一方、ブロンコスは新人QBボー・ニックス時代の幕開けを迎える。ドラフト以来、ショーン・ペイトンHCがオレゴン大学出身のニックスについてどのように話してきたかを考えると、シーズン第1週の先発を務めるのはニックスで間違いなさそうだ。ニックスは昨シーズンにQBラッセル・ウィルソンの下で苦戦したペイトンHC率いるオフェンスを飛躍させるクオーターバックになる可能性がある。しかし、シーズン第1週の時点でニックスが完全に指揮を執ることは可能だろうか?

ダラス・カウボーイズ vs. クリーブランド・ブラウンズ
会場:クリーブランド・ブラウンズ・スタジアム/クリーブランド日程: 16時25分【日本時間9日(月)5時25分】

カウボーイズの“オールイン”のシーズンは、NFLトップクラスであるブラウンズ守備陣との対戦から始まる。元QBトム・ブレイディが放送局デビューを果たし、ブラウンズのDEマイルズ・ギャレットがQBダック・プレスコットを追い詰め、再編成されたカウボーイズのオフェンシブラインに挑戦する様子を間近で見ることとなる。また、RBエゼキエル・エリオットを中心としたカウボーイズのバックフィールドはどのように機能するだろうか? 一方、QBデショーン・ワトソンはシーズンを棒に振ったケガから復帰し、ブラウンズにおける自身の将来がかかった重要なシーズンを迎える。ブラウンズはWRジェリー・ジューディを加えて、ワトソン周辺の武器を強化。ワトソンはこの開幕戦で、年間最優秀守備選手賞の有力候補であるLBマイカ・パーソンズに潰されないようにしなければならない。ギャレットとパーソンズが日曜の午後に同じフィールドに立つのは、ディフェンス好きにとっては夢のような話だ。

ワシントン・コマンダース vs. タンパベイ・バッカニアーズ
会場:レイモンド・ジェームス・スタジアム/フロリダ州タンパ日程: 16時25分【日本時間9日(月)5時25分】

コマンダースの新人QBジェイデン・ダニエルズ時代はNFC南地区王者であるバッカニアーズを相手にスタートする。トッド・ボウルズHCが率いるバッカニアーズ守備陣は若いクオーターバックを困惑させることで有名だ。再編成されたコマンダースのオフェンシブラインが苦戦する場合、ダニエルズはNFLデビュー戦でプレーを持続させるべくスクランブルする必要があるかもしれない。クリフ・キングスベリーOCが指揮するオフェンスでダニエルズがどのようなプレーを見せるのかは、トレーニングキャンプからシーズン第1週にかけて注目のポイントとなるだろう。バッカニアーズは主要選手のほとんどを維持し、オフェンスの要となるQBベイカー・メイフィールドやWRマイク・エバンスと再契約を結んだ。昨シーズンにメイフィールドが見せたプレー向上は一時的なものだったのか、それともかつてドラフト全体で1位指名されたメイフィールドの才能がようやく開花した兆しなのか? バッカニアーズは後者に賭けている。そんなメイフィールドは、このオフシーズンにベテランと若手の才能ある選手たちを取り入れたダン・クインHC率いるコマンダース守備陣と対決することになる。

ロサンゼルス・ラムズ vs. デトロイト・ライオンズ
会場:フォード・フィールド/デトロイト日程: 20時20分【日本時間9日(月)9時20分】

昨シーズンに壮絶なワイルドカードゲームを繰り広げたラムズとライオンズの再戦。QBマシュー・スタッフォードは対戦相手QBジャレッド・ゴフよりも低い年俸でデトロイトに戻っている。サンデーナイトフットボール(SNF)の初戦でもっとも注目されるポイントは、WRのクーパー・カップとプカ・ナクアを中心としたラムズ攻撃陣と、2024年ドラフトで1巡目指名されたCBテリオン・アーノルドを含む刷新されたライオンズのセカンダリーとの対決だ。ナクアはワイルドカードでの対戦でライオンズを翻弄。ナクアは再びアーロン・グレンDC率いるライオンズ守備陣を苦しめるのか、それとも再建された守備陣が今回はより手強い相手となるのか? ライオンズは今オフシーズン、ゴフにトップクラスのクオーターバックに見合う報酬を支払った。元DTアーロン・ドナルドがいなくなったラムズ守備陣に対して、ゴフは2024年に再び自身の価値を証明しなければならない。シーズン第1週に臨むライオンズ攻撃陣にとって最大の疑問は、WRジェイムソン・ウィリアムズが2番手のワイドレシーバーとしてついに一歩を踏み出すのか、それとも依然として補欠選手であり続けるのかという点だ。

9月9日(月)

ニューヨーク・ジェッツ vs. サンフランシスコ・49 ers
会場:リーバイス・スタジアム/カリフォルニア州サンタクララ日程: 20時15分【日本時間10日(火)9時15分】

2023年シーズンにスナップ4回を除くすべてを欠場したジェッツのQBアーロン・ロジャースが、プライムタイムに戻ってくる。カリフォルニア大学バークレー校でプレーしたロジャースにとって、何年も前にドラフトで自分を指名しなかった49ersとの対戦ともなれば、復帰戦がベイエリアで始まるのはふさわしいだろう。ロジャースがWRのギャレット・ウィルソンとマイク・ウィリアムス(健康な場合)、新人WRマラキ・コーリーにパスを投げるという図式には、ジェッツがここ数年で最高のパスオフェンスを確立する可能性が秘められている。ジェッツのロースターは紙面上では1年前より改善されているが、開幕から厳しい試練に直面。49ersのDEニック・ボサがジェッツの年をとったオフェンシブタックル陣と対戦すれば、ジェッツのシーズンの行方について多くが見えてくるだろう。NFLでもっとも強力なオフェンスの1つを誇る49ersにおいて、常に安定したパフォーマンスを見せるQBブロック・パーディーは、RBクリスチャン・マカフリー、WRのディーボ・サミュエルとブランドン・アイユーク、TEジョージ・キトル、そして2024年ドラフトで1巡目指名されたWRリッキー・ピアソルにボールを供給する。この攻撃陣はどんなディフェンスにとっても厄介な存在であり、ロバート・サラーHCが率いる強力なディフェンスであっても苦戦を強いられるだろう。カイル・シャナハンHCの下で4シーズンにわたって守備コーディネーターを務めたロバート・サラーは、今度はジェッツのヘッドコーチとしてサンフランシスコに戻ることになる。

【RA/KO】

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