トランプ氏、AUKUSへの支持示唆 モリソン前豪首相と会談

Lewis Jackson

[シドニー 16日 ロイター] - トランプ前米大統領は14日にモリソン前豪首相と会談し、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を「温かく受け入れた」と、モリソン氏が15日、Xに投稿した。

モリソン氏は2022年に首相を退いた。会談はニューヨークのトランプ氏の自宅で行われ、AUKUSのほか、インド太平洋における中国の強硬姿勢や台湾への脅威について話し合ったという。

モリソン氏は「これらの問題は、われわれがともに在任中だった時に定期的に協議していたものだ」とした上で「トランプ氏は、豪米同盟の価値と、われわれの友人である安倍晋三氏が自由で開かれたインド太平洋と呼んだものを支える共通の役割を高く評価していることを改めて示した」と述べた。

AUKUSはトランプ氏が21年に大統領を退任した後に創設されており、トランプ氏はAUKUSに関する正式な見解を明らかにしていない。

AUKUSの下、豪は最大5隻の米バージニア級原子力潜水艦を購入することになっているが、「米国第一」を掲げるトランプ氏が大統領になれば、売却を撤回もしくは延期する可能性があるとの声もある。

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