2例目 高病原性鳥インフルエンザにかかったオジロワシ 治療を経て14日に釧路町で放鳥

今年1月、北海道・釧路市内で致死率の高い高病原性鳥インフルエンザにかかった状態で発見されたオジロワシが、治療を経て14日に釧路町で放鳥されました。

高病原性鳥インフルエンザから治療を経て回復し、野生復帰するのは、今年2月に根室市内で、オジロワシが世界で初めて放鳥されたのに続いて、2例目です。

オジロワシは国の天然記念物で絶滅が危惧される大型猛禽類です。

14日に放鳥されたオジロワシは、1月に釧路市内の民家の庭で、衰弱した状態で発見されました。

その後の検査で、高病原性鳥インフルエンザに罹患していることが確認され、4カ月間、投薬での治療やゲージ内でのリハビリを重ねました。

その後、陰性が確認されたことに加え、長時間飛行できるまで体力が回復したことから、14日に釧路町で放鳥されました。

オジロワシにはGPSを装着し、自力で生きていけるかなど、生息環境の情報収集を行うということです。

治療にあたった猛禽類医学研究所の齊藤慶輔所長は「“野生生物と人間とのより良い共生”が実現するための、重要な手がかりをもたらしてくれることを期待しています」としています。

(c)HTB

© HTB北海道テレビ放送株式会社