By CAPA編集部
都内のギャラリーを中心に、多くの人に対し写真に触れる機会を提案する「東京写真月間2024」が始まる。今回で29年目。
テーマに沿った写真展をセレクトした国内企画展は、2022年から継続してSDGs「環境」を取り上げる。6会場で9名の写真展を行なう。
岡田満さんは全国各地の森を撮影してきたが、コロナ禍をきっかけに、自宅近くを流れる川を見直した。悪化する環境下にあっても、魚や野鳥はそこで精一杯生きている。
出水惠利子さんはテトラポッドを被写体に選んだ自然の中で異質な風景にも見えるが、砂浜や土地、人を守り、役目を推せると砂にかえっていく。新聞社カメラマンだった堀内洋助さんは、ライフワークとして渡良瀬遊水地を撮影してきた。足尾銅山鉱毒事件から自然がどう再生してきたかを見つめ、記録している。国際展はインドの写真家16名を7会場で紹介する。国際的に活躍するラニタ・ロイさんらが捉えた自国の姿を展示する。
また、一般公募による第20回「写真の日」記念写真展2024が、東京・新宿のヒルトピア アートスクエアを皮切りに、長崎・名古屋・福島・東川町の4か所へ巡回。特別企画「SDGs地域との共生」は、茨城県の結城蔵美館で「結城市と紡ぐタイ王国」や、長崎県美術館でグループ展を開く。
東京写真月間2024
国内企画展 SDGs「環境」
■5月17日 (金) ～6月17日 (月) キヤノンオープンギャラリー1
コンドウダイスケ写真展「マタギの鉛筆」
■5月24日 (金) ～6月12日 (水) エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
大塚友記憲写真展「ヌタプカウシペ」
長田達明写真展「魚津埋没林－沈黙からの目覚め」
川口和之写真展「OKINAWAN PROSPECTS」
■5月28日 (火) ～6月8日 (土) ニコンプラザ東京 THE GALLERY
堀内洋助写真展「再生の原風景－渡良瀬遊水地と足尾－」
■5月30日 (木) ～6月10日 (月) OM SYSTEM GALLERY
岡田満写真展「いのちを紡ぐ《身近での野鳥の生態から野生との共存を考える》」
香川良海写真展「草花一木 大分県西部」
■6月5日 (水) ～30日 (日) LUMIX BASE TOKYO
村上忍写真展「Plants with us (植物と私たちの生活)」
■6月11日 (火) ～15日 (土) ピクトリコ ショップ＆ギャラリー
出水惠利子写真展「海とともに」
国際展「アジアの写真家たち インド2024 Since2007」
■5月28日 (火) ～6月8日 (土) ニコンプラザ東京 THE GALLERY
Prashant Panjiar「Indiaisms」
■5月29日 (水) ～6月30日 (日) 半蔵門ミュージアム3F
Lopamudra Talukdar
■5月31日 (金) ～6月6日 (木) ソニーイメージングギャラリー
Faheem Qadri、Swastik Pal、Jayati Saha、 Jhuma Datta、Dhritman Mukherjee
■6月3日 (月) ～9日 (日) Place M
Swapan Nayak、Ranita Roy、Senthil Kumaran、Joydip Mitra
■6月5日 (水) ～30日 (日) LUMIX BASE TOKYO
Riti Sengupta
■6月11日 (火) ～25日 (火) ピクトリコ ショップ＆ギャラリー
Shravya Mishra
■7月4日 (木) ～9日 (火) ヒルトピア アートスクエア
Cop Shiva、Suvomoy Mitra、Vicky Roy
2024年日本写真協会賞受賞作品展
■5月31日 (金) ～6月6日 (木)
富士フイルムフォトサロン東京
第20回「写真の日」記念写真展・2024
■7月4日 (木) ～9日 (火)
ヒルトピア アートスクエア
■巡回展
7月16日 (火）～21日 (日) 長崎県美術館県民ギャラリー
8月9日 (金) ～14日 (水) 名古屋ワキタギャラリー
9月16日 (土) ～24日 (日) 福島市写真美術館
11月15日 (金) ～12月1日 (日) 東川町文化ギャラリー
特別企画「SDGs地域との共生」
■6月2日 (日) ～30日 (日)
結城蔵美館
■6月6日 (木) ～12日 (水)
ポートレートギャラリー
■7月16日 (火) ～21日 (日)
長崎県美術館
〈文〉市井康延
