「生まれたての赤ちゃん全滅」大学敷地内のツバメの巣を何者かが破壊…犯人は? 怒りの声殺到

幸せを運ぶ鳥という言い伝えもあるツバメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

幸せを運ぶ鳥という言い伝えもあるツバメがあちこちで子育てを行うこの時期。民家などの軒先にできた巣の周りを、忙しく飛び回る親鳥の姿を目にしたことがあるという人も多いでしょう。そんなツバメの巣がいくつも破壊されているというショッキングな報告が、ネット上で注目を集めています。破壊された巣を目撃したという投稿者に話を聞きました。

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国公立大学の敷地内にあったツバメの巣がことごとく破壊されているという投稿が拡散

「応援してたツバメの巣と親子、巣が落ちてしまって生まれたての赤ちゃん全滅、親ツバメパニック。悲しいなあ。命に絶対はないんやな」「全部落とされてました。雛がかえってる巣も全部!!!!」

今月14日、大阪のある国公立大学の敷地内にあったツバメの巣がことごとく破壊されているという投稿がSNS上で拡散。投稿者は続く投稿で「知る限りの巣を全部確認して来ました。9割の巣が故意に全壊及び半壊されてました。中には雛がかえっていたり抱卵中だった巣も多数あります。許せないなあ。無くなってしまった巣にすがりつくツバメの姿が悲しい」「6個の巣が一気に全壊するなんてことあるのでしょうか。ツバメの巣観察が趣味なだけの人間なので、専門的なことは全くわかりません。ただただ親ツバメの気持ちになって苦しいだけです」と現場の状況や心境をつづっています。

一連の投稿には「断じて許せない」「明らかに鳥獣保護管理法違反だな。なぜこんなことを」「こんな事する奴の家を破壊してやりたい」といった憤りの声や、「糞害対策で撤去するにしてもせめて巣立ってからにしようよ…」「確かに鳥の糞の被害はあるから、巣を作られた側と、哀れに思う他人とでは気持ちに乖離があってもしかたないとおもう」という擁護の声、「カラスによるツバメの巣の襲撃は有名な話。去年も巣が落ちていたようだし、味をしめたカラスによる被害だと思うな」「ひとまず管轄の保健所に連絡すべき」といった意見など、さまざまな反応が寄せられています。

巣の破壊を発見した投稿者は「先週までは確実にあったツバメの巣で、中には雛のかえった巣、産卵済みの巣もありましたが、複数の巣が一気になくなっておりました。ツバメは巣の跡にすがりついていたり、ひなが死んでしまった親ツバメは悲痛な鳴き声をあげながら飛び回っていたりする状況でした」と振り返ります。故意のイタズラのほか、カラスなどの襲撃による自然落下の可能性も考えられ、いつ何が原因で巣が落ちたのか正確なことは分からないとしながらも、「人為的なものではないかと思うと恐怖を感じます」と話しています。

当該大学はHint-Potの取材に「大学側として巣の撤去は行っていません。現場も確認してまいりましたが、巣の破壊が人為的なものか、他の鳥獣などによるものかどうかは分かりませんでした」と回答しています。

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