【オリックス】首位ソフトバンクとのゲーム差広がる 打線はつながり欠き「粘り強さ感じられない」

リーグ4連覇を狙うオリックスの調子が上がってこない。2024年5月15日のロッテ戦(那覇)は1-1で今シーズン2度目の引き分け。首位・ソフトバンクと9.5ゲーム差に開いた。

主力の打者が軒並み打撃不振では...

つながりを欠く打線が、苦戦の要因となっている。

この試合でも8回まで無得点。9回2死三塁で西川龍馬の二ゴロを藤岡裕大がファンブルし、同点に追いついたが勢いに乗って勝ち越す力がない。

さらに、2死二塁の好機で頓宮裕真が鋭い打球を放ったが中直に。延長10回以降も走者を出すが、決定打が出ない。延長11回2死一、二塁の好機は廣岡大志が一邪飛に倒れた。

主力が軒並み打撃不振では、本塁が遠い。

昨季首位打者に輝いた頓宮は打率.192。広島からFA移籍で加入した西川も打率.206と本来の力を発揮できていない。

4番の森友哉も打率.237で、得点圏打率.182と勝負強さが陰を潜めている。

3、4月は打率.296、5本塁打と打線をけん引したセデーニョも、5月は月間打率.133、2本塁打と下降線に入ってしまった。

少ない安打でも、ソツなく得点を取るスタイル発揮できず

スポーツ紙記者は

「個々の選手からどうにかしなければいけないという思いは伝わってきますが、空回りしているように感じる。もともとオリックスは、派手に得点を重ねる打線ではない。少ない安打でも小技や走塁技術を駆使してソツなく得点を取るスタイルですが、今年は淡泊なアウトが目立ち、相手が嫌がる粘り強さが見られない。打線のテコ入れを含めて、中島聡監督がどう立て直すか」

と指摘する。

目下、借金5で5位。攻守の総合力を考えたら、この位置にいるチームではない。ソフトバンクにこれ以上突き放されないためにも、白星を積み重ねたい。(中町顕吾)

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