防犯効果だけじゃない!?道内初「見守り自販機」導入

防犯カメラ付きの飲料の自動販売機が北海道内で初めて札幌市東区に設置されました。「見守り自販機」と呼ばれるこの自動販売機、効果は防犯だけではないようです。

東雁来の町内会館前に先月下旬、登場したのは飲料販売の北海道キリンビバレッジサービスが導入した「見守り自販機」です。どこにでもあるような自動販売機に見えますが、飲み物の列の中にカメラが並んでいます。自販機中央に組み込まれた高性能カメラは、大きさが縦13センチ・横5センチで夜間でも周囲の景色や人の顔を鮮明に映すことができます。映像は24時間記録され、事件や事故の発生時に警察から要請があった場合には、動画が提供されます。キリンビバレッジでは約6年前からこうした見守り自販機を関東を中心に全国で100台ほど設置してきました。道内で最初に設置された東雁来会館の目の前には公園があり、防犯対策が必要になっていたと連合町内会の目黒久大会長は言います。

「近年、男子トイレの便器の目皿が東区で何十、何百と盗まれていた。また、蛇口を外して持ち去るということも起きていた」(目黒会長)

町内会にとっては、月2000円ほどの電気代を負担するだけで防犯カメラを設置できるメリットがあり、飲料メーカーにとっては自販機の設置場所を確保できるメリットがあります。

北海道キリンビバレッジサービスの今昭司社長は「東区民の防犯意識の高揚と、自主的な防犯防災活動の促進・公園に来られるお子様の安心安全に貢献できれば」と話していて、年内に東区内に見守り自販機をさらに5台ほど設置する計画です。

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