Nao Yoshioka、ニューアルバム『Flow』リリース 東阪&ロンドンでリリースパーティー開催も

Nao Yoshiokaが、ニューアルバム『Flow』を6月28日にリリースする。

同アルバムは、各国のシーンを代表するアーティストが集結し、分断された世界を再び音楽の架け橋で繋ぐコラボレーション作品。アメリカ、イギリス、オランダ、オーストラリア、そして日本から集まった、Devin Morrison、Takuya Kuroda、Reuben James、MXXWLL、Jarreau Vandal、JAELらとの共演が、彼女の音楽アイデンティティを際立たせている。また、エンジニア陣にはQmillionやSam Brawnerなどが参加している。

ソウル、R&B、ジャズ、ファンクが融合した本作は、Nao Yoshiokaが世界に届ける希望と再生のシンボルとなり、時代を超えた音楽のバトンとして響き渡る1枚に仕上がっているという。

5作品目となる今作は、Nao Yoshiokaにとって、新しい自分の再デビュー作ともいえる作品に。過去にとらわれず、過去を否定することもなくキャリアを積み重ねてきたNao Yoshiokaの、正直で成熟した音楽が収められているとのこと。

また、リリースにあわせて、7月18日より大阪、東京、ロンドンにて同アルバムのリリースパーティーを開催する。

<Nao Yoshiokaからのメッセージ>

前作『Undeniable』から5年。こんなにも長くアルバムをリリースしなかったのはキャリアの中で初めてで、アルバムを作っていた時間が長かったのではなく、個人として人生に向き合う時間に多くを費やしました。私の昔の作品を聴くと、その多くが自分を愛するためにどうしたらいいのかという葛藤や答えを探しているような作品が大半でした。1stアルバムの収録曲「I’m Not Perfect」では、自分のことが嫌いでしょうがなくて、そしてなんとか自分を愛そうとしている過程を描きました。この曲はその時の私を忠実に表現しています。『Undeniable』収録曲の「Celebrate」では、いろんな生き方を祝福することでどんな自分の人生も受け入れる準備ができてきたように思います。その後、コロナ禍でメンタルとフィジカルが崩れてしまった時「なりたい自分」、つまり周りに評価され、社会的なキャリアを追求している自分を諦めてしまわないといけなくなった時に初めて、その裏でずっと苦しんでいた本当の、キラキラしてない、ダサくて、不器用な自分に出会えました。Nao Yoshiokaではない、ソウルシンガーでもない「誰でもない自分」は本当に弱ってて、頑張れなくて、どん底でした。10代にうつ病になった時のような感覚になりそうで怖くて、あの時NYの音楽が私に希望をくれたように、自分がワクワクすることをリハビリのつもりで始めてみました。すると心も体も本当に喜びを感じる感覚が戻ってきて、「なりたかった自分」の時よりももっと眩しくてパワフルな自分がいることに気がつきました。背伸びをして、人に認められようとしている自分ではなく、ありのままの自分でいること。私はここから始めなければいけなかったんだと感じました。だから今回は、本当の私のデビューというか、そんな感覚があります。今私が持っている新しい感覚とリンクした素晴らしい世界のプロデューサーやアーティストと作ったアルバムを通して、私の没頭と自己解放の体験を多くの人に伝えて、いつかの私のように悩んでる方の気持ちが少しでも明るくなるようなきっかけになればと願っています。

(文=リアルサウンド編集部)

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